映画
第37回、主人公のまひろ(藤式部=紫式部)が、一旦里帰りした時のシーンより、、 まひろは今や実家の生計も担っており、宮中で女房として働いている。もちろん、主な仕事は源氏物語の執筆だ。 中宮彰子側の興隆を願い、文学好きな一条天皇の気を引くため とい…
私の周囲の歳上のマダム達には、柄本佑さん演じる藤原道長の色気を褒め讃える人が多い!これは、彼が特にまひろ(藤式部=紫式部)と2人きりの場面で発揮されている。 道長という人は、あの地位に昇るまでには、正室倫子のバック(父親の財産や地位)の力が大き…
新宿にある自家焙煎珈琲「凡」を訪ねた。カウンター席に座り、紅茶党の私は、自家焙煎珈琲と謳っている喫茶店にもかかわらず、迷いつつも今回は紅茶を注文。紅茶なので、ポットと器がまずは別々に、空のカップ&ソーサーが目の前にやって来た。 英国の陶磁器…
〈ネタバレ注意〉本題の前にまずこの話。 映画「リメンバー・ミー」の原題は、‘ COCO ‘ だ。ココ(COCO)とは、白髪で穏やかな 少年ミゲルの‘ひいお婆さん‘だ。かなり高齢で、映画ではいつも椅子に座っている。 この人が少女の頃に両親と撮った写真が、この話…
テーマの3作品は、いずれも1940〜50年代製作のモノクロの洋画だが不朽の名作と言われている。私自身も、さすがに大人になってから知って魅せられた作品だ。 もちろん個人的嗜好の選出だが、以下、作品名と選んだ理由を書いていこうと思う。中には、好き過ぎ…
朝食で気が向くと、パンなどにシナモンパウダーを振りかけることがある。 シナモンは素敵な器に入れ替えればいいのだろうが、貧乏性か、湿気を恐れてチャックの付いた小袋のまま使用しているwさてこの時、振りかけた後にチャックを閉めると茶色いシナモンの…
封切り直後なので、ネタバレしないように努めながら感想を綴る。映画「翔んで埼玉」シリーズは、自ら「壮大な茶番劇」と銘打っているので、何を言っても許されるだろうwいや〜、新作続編「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」を早速見ての第一声は、「お下…
(ネタバレしないよう、なるべく気をつけますね!)本作は、「火地風水」という4つのエレメントのキャラクターが混在する国の設定と聞いていたので、タロットカードの4つのスートに当てはまると思い、8/4の公開を以前から楽しみにしていた映画だ。 あくまで…
ディズニー映画実写版「美女と野獣」については、過去にいくつかのテーマでブログに上げた。その時は、善悪に振り分けた脚本はさておき、、という敢えて表層的なアプローチでちょっと面白く感想を綴ってみた。 だが今日は、真正面から芯を喰う考察を試みてみ…
ガストン率いる村人達が、勇んで城へ野獣退治に行こうとする時の映像で、村の男達が数人で、建物正面の柱に埋め込まれた動物の頭を、ヒモでくくり、引っ張って取り外すシーンがある。何のため? ベル側を応援する身としたら、彼らの流れるような一連の動きに…
〈感想なので、ネタバレあり!〉美女役の主演エマ・ワトソンが適役すぎて歌まで良くて、もちろん他も全部ステキで、公開当時は、後日再度観に行った映画だ。今回は、予めYouTubeで岡田斗司夫さんの解説を仕込んで見ることにした。氏の芯をついた視点からする…
作品は、悪役が憎々しいほど出来はよくなるものだ。 ディズニーアニメ「アラジン」に登場するヴィラン、ジャファーは、その点で成功していて、さらに悪知恵を働かせて効果的に貢献しているのが、手下の鳥、オウムのイアーゴの存在だ。 ディズニーアニメの元…
今日の話題は、いつもに増してオタク度が高いw 英語の発音を良くしたいと思っている方向けとなります! 映画「リメンバー・ミー」が好きで、ミゲルとかをじっと見ていて「おや?」と気づいたことがある。 「リメンバー」の「バー」の時の口元が「ウ」に近い…
ディズニー映画の人気作品「リメンバー・ミー」より、、主人公の少年ミゲルが、音楽のコンテストで歌う曲名「ウン ポコ ロコ」の意味が気になって調べてみたら、それは 「ちょっとイカれてる」。 この感覚はシャレていて、気に入った! ちょっとハスキーボイ…
フランス映画「シェルブールの雨傘」は、カトリーヌドヌーブの可憐な美しさが際立つミュージカル作品だ。(以下ネタバレ注意) カトリーヌ演じるジュヌヴィエーヌ(Jとする)の恋人ギイは、アルジェリア戦争に駆り出されることになり、出征の日の前日、2人は涙…
映画「土を喰らう十二ヵ月」は、水上勉さんのエッセイをもとに、松たか子さんの役などを加えて改編した自伝的要素もある作品だ。タイトルの「土を喰らう」とは作家・水上氏、一流の表現であり、これを「大地の恵み」なんて言い換えたら陳腐で薄っぺらくなっ…
(ネタバレ注意)ハリポタ「アズカバンの囚人」のクライマックス、逆転時計を使うところで、心に残るセリフがある。「首尾よく運べば、一つと言わず罪なきものの命が救える、、」ダンブルドア校長(以下D)が、ハリーとハーマイオニーに、お得意の謎解きめいた…
家では、家族が藤井風さんの曲も好きでよく聞くのだが、ある時、タイトルの “ damn “ という文字が目に飛び込んで来て、ドキッとした。 この単語には見覚えがある! 「風と共に去りぬ」のラストで、レットバトラーがスカーレットに吐いた捨てゼリフの最後の…
前回に続き、もう一つ挙げたいのは、「死の秘宝」にまつわる「3つの物語」のことだ。ハリーの親友、ロンは有名な魔法族の一つ、ウィーズリー家の出身で、母親からの(読み)聞かせで、小さい時から当然知っていた話だった。彼はコレに留まらず、他にも魔法族…
ハリポタの1作目「賢者の石」に出てくる番犬、3つの頭を持つ犬フラッフィーの元ネタは、ギリシャ神話に登場するケルベロスだ。ハープの音で眠るという特性も同じ。冥界への入口にいる番犬なのだ。 このことは、最近知ったばかりwクィレル先生に寄生したヴ…
今日は、先日upした、イライザの父についての記事に続く第2弾!この映画において、原作者バーナード・ショーの考えが2番目によく表れている人は、言語学者ヒギンズ教授だ。この映画はザックリ言えば、ロンドンの下町のコックニーイングリッシュ丸出しの花売…
中学生の頃、学校の映画鑑賞会で皆でこの映画を見に行った。その時は、その歳の女子らしく、ロンドンの下町の花売り娘・ヒロイン、イライザのシンデレラストーリーをただただ追って見たものだが、大人になってあらためてこの映画を見ると、ヒロインの周辺、…
茨城県に住んでいた時は移動は主に車で、BGMにマイケルジャクソンのCDもよくかけていた。その途中に少年マイケルが歌う「ベンのテーマ」が流れてくると、いつも、しみじみ聞き惚れたものだった。 後にKing of Pop となる彼の本質は、ここにある! 一つ一つの…
「アーサー王物語」を読んだ勢いで、このところナイトづき、家の本棚から今度は「三銃士」を取りあげた! いずれも青少年向けの文庫の厚みなんだが、今の私にはその位がちょうどいいw その立て続けの読書で、西欧のナイト(騎士)たるもの、どういうものか?と…
十数年前、サッカーのTVアニメ「イナズマイレブン」を子供達と毎週楽しみに見ていたが、その時、色々な技の名前が面白かったのが印象深い。「皇帝ペンギン3号」とか「ストライクサンバ」「カテナチオカウンター」とか。 そのうちの一つに「エクスカリバー」…
ウンベルト・エーコ作「薔薇の名前」は、映画化されていて、初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリーが怪演している。 不可解な連続殺人と禁書を巡り、謎解きをしていくミステリー映画だ。 この映画は最初から最後まで一貫して、暗くてグロくて、万人受…
「ルパン三世」part6のエンディングアニメで、「シェルブールの雨傘」を思わせるお洒落な傘が描かれ、キュートな不二子ちゃんが、一瞬、主演のカトリーヌドヌーヴを連想させる。映画「シェルブールの雨傘」は、さすがフランス映画と思わせるオトナ?な感覚…
ルパンの女装がキレイで印象的なのは、「花嫁になったルパン」のルパンと、「ファーストコンタクト」冒頭の女装のルパン。 どちらも歌舞伎のお山みたいに、女性の顔色無しの魅力を放っている! ルパンはそもそも人としてチャーミングだから、オンナとしても…
昨年、初代ボンド役、ショーン・コネリー氏の訃報を受けた時、この方は初代ボンド役として、007を切り開いていった先駆者だったんだなあ と改めて感慨を深くした。 ジェームズ・ボンド役といえば、世界一のカッコいい男の称号を背負うみたいなところがあ…
別れの手の演技が、言葉以上に心情を語る作品がある。映画評論家の故淀川長治さんが、一番好きだった女優はキャサリン・ヘプバーン。 映画「旅情」のラストシーンで、離れ行く列車に乗っている彼女は、彼に別れの手を振る。最初は、駆けつけた男に対して自分…