ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

愛と憎しみ、、「ルパン三世」PART5の通奏低音

「ルパン三世」PART5は、中盤から、難しいテーマに斬り込んでいく。 他人となら、一定の距離を保ち、サラサラと無難に生きようと思えばそれもできるだろう。だが、親友、身内、家族となれば、距離も関係も近しいがゆえに、避けては通れない「愛と憎しみ」の…

赤ワインの劣化 from「大統領への贈り物」/ ”刑事コロンボ“

”刑事コロンボ“ の人気作「別れのワイン」は、ワインコレクターである犯人が、自分のワインセラーの自慢のワインを、ヒドイ味だと指摘したことで、犯人だということがバレた印象的な作品。コロンボの方は、味の違いに気づかなかった程度の差なんだけどね。途…

The Hanged Man /吊られた男 from「殺しはワインの匂い」

本作に出てくる男は、気味悪い形相の朽ちた緑色の男、ハングマン、吊られた男だ。タロットカードの大アルカナ「XⅡ The Hanged Man」のことで、自らを、このカードで明かす。ハングマンは、殺しの依頼人ムリガンまでが鼻を押さえるほどクサイ!ゼニも次元も彼…

ジェームズ・ボンド と ルパン三世

昨年、初代ボンド役、ショーン・コネリー氏の訃報を受けた時、この方は初代ボンド役として、007を切り開いていった先駆者だったんだなあ と改めて感慨を深くした。 ジェームズ・ボンド役といえば、世界一のカッコいい男の称号を背負うみたいなところがあ…

「竹林の七賢」の嵆康と五ヱ門

「竹林の七賢(しちけん)」とは、中国史の乱世に(文人が)世を離れ、清談で交流した7人の賢人達を指す。そのうちのの1人、嵆康(けいこう)は、イメージが五ヱ門と似ている。例によって、全くの私見だ!ラジオ講座「漢詩をよむ」で、嵆康のことを知ったが、長…

「ルパンのお料理天国」と お料理教室

この作品はちょっとグロくて引き気味に見てしまうが、ノリは全編ギャグ。 勢いがあって、結構人気かもしれない! ルパンを食べるまで肥えさせていくのは、「ヘンゼルとグレーテル」と同じ嗜好だ。グルマンは欲張りだなあ。ルパンを騙す不二子は相変わらずヒ…

ルパンのアジト、、執着無し!

「ルパン三世」では、ルパン達の色々なアジトが登場する。 街中のさびれた一室のこともあるが、人里離れた郊外の一軒家ということもよくある。そういう場合は、外国の設定のことが多く、絵のスタッフさんが、色彩やデザインに精を込めたであろう、美しいステ…

コケティッシュな尼僧 from「ポンペイの秘宝と毒蛇」

本作には、チャーミング&コケティッシュなシスター、ルチアが登場する。と言っても、尼僧は表の顔。ボンゴーレ、ラザーニエ、マカローニとパスタの名前を付けられた3人の男達を、時に情熱的に手玉に取る素の彼女は、ルパンと同じ「お宝」を狙う、大胆かつ…

「血煙の石川五ヱ門」と「父親殺し」

この作品で、化け物みたいに強いホークに一回は敗れた五ヱ門が、後半で、大きなホークの幻影を見ては苦行する中、己の弱い部分と向き合っていくところは、途中からもう、父親と息子の関係に見えてきた。(もっとも、モラハラとして息子の前に立ちはだかる父親…

英語の曜日名の由来、、「セブンデイズ・ラプソディ」

ある時、英語の月と曜日の語源を調べたら、月名が、ヨーロッパ南方の神々やラテン語、シーザー、アウグストゥスなど実在人物にさえ由来するものがある一方で、曜日名の方は、太陽と月、さらには神々の名、中でも多くが北方神話の神々の名に由来していた。 月…

最後は“稲妻芸” from「五右ェ門の復讐」「鷲の舞い降りる時」

「五右ェ門の復讐」や「鷲の舞い降りる時」では、敵が稲妻に撃たれて果てる。 どちらも、ルパン達が窮地に追い込まれて、見る側も、 どうなっちゃうのかな と思うシーンで、その手があったか! という結末。でも私は、こういうの嫌いじゃないです。人智を超…

五ヱ門のキュートなドヤ顔、必見!from「カリブ海の大冒険」

中南米が舞台のこの作品の後半で、黒魔術教の神殿に侵入したル次ゴは、次々に仕掛けに襲われる。早速大きな石が転がってきて、それをゴエが斬鉄剣で切った後のドヤ顔は、カッコいいというよりキュートさが、目を惹くレベルだ。うっすら口角まで上げて、カメ…

ルパンとマモー from「ルパン対複製人間」

(ネタバレあり また、以下の内容の一部はTV放映時カットされていることあり)「ルパン三世」における人気者、一連のマモー。 part1の魔毛狂介の魔毛といい、本作のマモーといい、ルパンではお馴染みの名前なのだ。 このマモー達は結局、ヤバイ思想の上に立脚…

サッカー: デンベレ、グリーズマン問題の深掘り

このブログでは、私がサッカーファンでもあるため、時折、サッカー選手の話題を語ったりしている。サッカー選手、デンベレとグリーズマンが来日の際のホテルの部屋での動画が問題になっているのはご承知の通り。 私もそれを見た時、もちろん不愉快な思いにな…

次元、緊迫の狙撃戦  from「7、62mmのミラージュ」

次元の魅力を語るのに、この回を外す訳には行きません。20分近く、次元の緊迫感と苦悩を共有できます、ツカレマス、痺れます! スタッフのきめ細かい作り込みに気合いを感じます。 来ましたネ、こういうの、、PART 5で。なお、7、62mmというのは、銃弾の長…

別れの手、、、映画「旅情」のK・ヘプバーンと「ヘミングウェイペーパーの謎」のマリア

別れの手の演技が、言葉以上に心情を語る作品がある。映画評論家の故淀川長治さんが、一番好きだった女優はキャサリン・ヘプバーン。 映画「旅情」のラストシーンで、離れ行く列車に乗っている彼女は、彼に別れの手を振る。最初は、駆けつけた男に対して自分…

本質を受け取る、、ということ

「ルパン三世」を、もしもナナメから見る人がいたら、 そもそも家業がドロボーということ、斬鉄剣が一太刀でビルをも切れちゃうこと、ルパンやゼニが(逃走や捕獲の為の)大きな装置を何故かその場でこしらえること、、などをマイナスに指摘するかもしれない。…

ベルサイユのばら   from「ベルサイユは愛に燃えた」

当時、互いに異なる中学に通っていた友人と「ベルばら」話で盛り上がっていた。彼女は宝塚歌劇のチケット入手の都合がつくということで、「ベルばら東京公演」を一緒に観劇することに。当日は、折しも、交通機関の首都圏スト突入の日。当時は、交通ストライ…

Just The Way You Are ( 素顔のままで ) 、、ビリージョエル

青春期からずっと共にあった曲。曲も歌詞も彼の声も全部いいですね! ビリーはある女性に恋して、その想いから生まれた曲だそうだから、その女(ひと)は、ミューズだったわけですね。絵画や音楽の着想に「想う女性」が関わるのはよく聞く話だが、その女性はよ…

ルピナスの花 エクリプス  流星剣 from「THE FIRST」

3DCG作品「THE FIRST」は、考古学が大好きなブレッソン家の子孫、レティシアとルパンのコンビで謎解きやエクリプスの神秘など探っていく、私的には興味津々の作品です!ストーリーも楽しめました。(注!以下ネタバレあり) ブレッソンダイアリーの謎の一つ、…

カルリーニョス・ブラウン/炙り火 byタモリ倶楽部 空耳アワー

ルパンが駆け出しの頃、ドロボーのイロハを師匠に倣うシーンが出てくる作品がある。 「マダムと泥棒四重奏」や「その名はアルベール」などだ。 タモリ倶楽部空耳アワーに、やはりドロボーの師匠と弟子が出てくるものがあった。 “くるり” の岸田さん投稿作品 …

川向こうの次郎吉  from 「タイムマシンに気をつけろ!」

川向こうの次郎吉とは、この作品中、ルパンが江戸時代に戻った(というブラフの)時の変装のこと。 次郎吉はルパンの先祖ということになっているが、祖父がアルセーヌルパンだという設定とは何かと辻褄が合わない。 脚本家によって色々な設定があるのが、「ル…