ハリーポッター
「ダンブルドア先生 その日記をマルフォイさんにお返ししてもよろしいでしょうか?」 「よいとも、ハリー」 ダンブルドア先生は静かに言った。本作のラストで、これからもうひと展開ある痛快なシーンの始まりだ。 〈ネタバレ注意〉マルフォイにドヤされ、叫…
かつてスネイプは、ハリーの父ジェームズと仲が悪かった。というより、ジェームズ、シリウス達からよくからかわれ、本人たちはイタズラのつもりでも、それはイジメに近いものだったので、誇り高きスネイプには到底許せない心の傷として残った。今度は息子ハ…
ハリポタに登場する圧倒的なヴィラン、ヴォルデモートの特徴の一つに、実は饒舌家というところがあると思っている。自信家でエゴが強い人なのでそうなりがちなのかもしれないが。全巻を通してたびたび出てくるヴォルの演説部分は、面白い!(以下、多少ネタバ…
『ハリーポッター』に出てくる様々な魔法薬の中に、「フェリックス・フェリシス」というのがある。これは「幸運の液体」で、一定の効薬時間だけ全ての物事が成功するという。作中、‘謎のプリンス‘ なる人物がテキストに書き込みをしていたおかげで、ハリーが…
そもそも愛を知らないヴォルデモート。 彼は人を人とも思わないし、部下のことだって基本「使いっぱ」なのだ。そんなヴォルデモートには、特にキレ散らかす時に側にいたら危険だ! ハリポタ全作の途中辺りで身体を取り戻し復活したヴォルデモートは、最初は…
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期「第二次妖怪大戦争」は、1話完結ではない大作だ。人間vs妖怪による戦争なのだ。(以下、若干ネタバレあり)『ゲゲゲ〜』では、鬼太郎の強敵で大ボスの ‘ぬらりひょん’ という妖怪がいる。これは、『ルパン三世』の人気キャラク…
「セピアのゼロから歴史塾」というYouTube動画の「キリスト 磔刑 そして復活」の中で、キリストを裏切ったユダの最期を語る時のセピア先生が、両目の涙を片方ずつ拭うのを目撃した!先生の動画は、もう幾つも見ているが、ここまでのことは初めてだ。 もちろ…
ハリポタのホグワーツ魔法学校で生徒達は呪文を学ぶ。 「エンガーディアム レビオーサ」 (オサー では無くて!) 第1作目『賢者の石』における、ロンと優秀なハーマイオニーの有名なあのシーンだ。 実際この時は、ちょっといい間違ったロンの魔法は上手く実…
〈盛大なネタバレ注意!〉「謎のプリンス」では最後、スネイプ先生がダンブルドア校長に「アバダケダブラ」の呪文をかけるシーンがある。モンダイのあのショッキングなシーンだ!これは2人の間であらかじめ取り決めされていたこととは言え、死の呪文をかけ…
〈ネタバレあり〉「ハリーポッター 死の秘宝」最終コーナーで、グリンゴッツ銀行への金庫破りに立ち向かうハリーとロン、ハーマイオニー。 ヴォルデモートの分霊箱の一つ、ハッフルパフのカップを取りに行くのだ。 暗い中を彼らが滑車に乗って突き進む時、あ…
昨年末に読んだ「クリスマス・キャロル」はイギリスヴィクトリア朝時代のディケンズによる有名な小説で割と(厚さの)薄い本なのだが、自分にはとても示唆に富むものだった。そしてこの小説は、時代は下り、大人気小説となった「ハリー・ポッター」へ、多くの…
「マーリン」と言えばイギリスで有名な魔法使いだが、この名前は、ハリーポッターに登場するギルデロイ・ロックハートで思い出す人が多いと思う。ロックハートは、「勲三等マーリン勲章」を受賞したことをとても自慢していたからねww なんてことは無い、彼は…
新宿にある自家焙煎珈琲「凡」を訪ねた。カウンター席に座り、紅茶党の私は、自家焙煎珈琲と謳っている喫茶店にもかかわらず、迷いつつも今回は紅茶を注文。紅茶なので、ポットと器がまずは別々に、空のカップ&ソーサーが目の前にやって来た。 英国の陶磁器…
「ハリーポッター」では、スネイプとハリーは反目し合う関係だ。 しかし、両者は奇しくも同じ指摘をしているところがある と、ハーマイオニーは指摘する!(ハリポタ「謎のプリンス」) 念願の ‘ 闇の魔術の防衛術 ‘ の先生になれたスネイプだが、その授業ぶり…
「アラベスク」(山岸凉子作)は、小学生の頃に読み込んだバレエ漫画。 ヒロイン、ノンナ・ペトロワが舞台デビューで演じた役は、「夏の夜の夢」の森の妖精、パック。漫画単行本の第1部第1巻の表紙は、このパックの衣装として植物で出来た髪飾りをつけたノンナ…
芥川龍之介作「蜘蛛の糸」。あれを読んで、とりあえず蜘蛛は殺さないようにしようっと と思った子供は多いようでw まずは素直な反応だ! 天界のお釈迦さまが地獄の様子を見、悪人なれど蜘蛛を救ったことのあるカンダタを見かけて、彼に、一条の情けの(蜘蛛の…
ハリーポッター映画版2作目「秘密の部屋」日本語翻訳バージョンをベースに、ここから綴っていく。〈ネタバレあり〉ダンブルドアの不死鳥フォークスの「癒しの涙」によって、大蛇バジリスクの死に至る毒が消され、無事生還するハリー。本作の最も感動的なシ…
ウィーズリー家のロンの兄、双子のフレッド&ジョージがハリーに渡した「忍びの地図」。この無色の羊皮紙に杖で触れ、 「我、ここに誓う 我、良からぬことを企む者なり」 と合言葉をかけると、ホグワーツ城内の人の動向が浮き上がる。この魔法を閉じて元の羊…
まず虎落笛(もがりぶえ と読む!)とは何かという答えから、、 これは比喩表現であり、「風」のこと。虎を落とす程にツルツルした竹垣で、虎の侵入を防いだという柵→「虎落」。 これを風が吹き抜ける時、笛のような音を立てることがあり、この風の音を「虎落…
幼きトムリドル(後のヴォルデモート)は、孤児院の頃すでに、集めた石を窓辺に並べている。(ちなみに、この時も7つ) 収集癖としてまとめてしまうには大雑把過ぎるが、後に、あの恐ろしい分霊箱(ホークラックス)の品の選定にも、彼にとって価値ある物を収集し…
ネタバレあり〉ハリポタに登場する‘ みぞの鏡 ‘ は、自分の一番の ‘ のぞみ ‘ を映す不思議な魔法の鏡だ。 だが、ダンブルドア校長は、この ‘ みぞの鏡 ‘ を撤去した。 「将来有望な沢山の若者がこれに囚われて、ダメになった。」と、ハリーに語って、、どう…
少々ネタバレあり〉ハグリッドご自慢の鳥、ヒッポグリフ。呼び名はバックビーク。ハリポタシリーズ3「アズカバンの囚人」で、ハリーはハグリッドから、「バックビークは気位が高いので、まずは丁寧にお辞儀をするように」 と教わる。これは、この鳥の愛すべ…
約17年間、ハリーポッターは、亡き母リリーの姉・ペチュニア一家と一つ屋根の下で育てられた。その家の従兄弟ダドリーが超過保護に育てられたのとは対照的に、冷た過ぎる扱いを受けながら、、 ハリーが17歳を迎えると護りの魔法が解ける為、一家も狙われるの…
西洋の城と言えば、ディズニーランドにそびえるシンデレラ城のイメージが強いと思う。そこに、プリンスやプリンセスがセットでイメージされるような、、だが、実際はこの外観は案外少なく、西洋の地に残されている廃墟の城や古城などは、簡素な形を見せるも…
小説ハリーポッターの中でも異色の人、マンダンガス・フレッチャー(以下ダング)。ちょっと気になる! 彼のいかがわしい仕事内容は色々あるようだが、その中心は、盗んだ品を売る商売だ! 私が彼をテーマに書きたくなった理由は主に3つある。 ① そんな彼を、…
後半ネタバレあり)ハリーポッターの魔法界において、アニメーガス(動物もどき)になるにはとっても面倒くさい作業と技術習得が必要だそうだ。危険も伴うし、余程でないとそれを習得したいとは思わないシロモノなのだ。 それに、それを魔法省に登録しないと禁…
(ネタバレ注意)ハリポタ「アズカバンの囚人」のクライマックス、逆転時計を使うところで、心に残るセリフがある。「首尾よく運べば、一つと言わず罪なきものの命が救える、、」ダンブルドア校長(以下D)が、ハリーとハーマイオニーに、お得意の謎解きめいた…
前回に続き、もう一つ挙げたいのは、「死の秘宝」にまつわる「3つの物語」のことだ。ハリーの親友、ロンは有名な魔法族の一つ、ウィーズリー家の出身で、母親からの(読み)聞かせで、小さい時から当然知っていた話だった。彼はコレに留まらず、他にも魔法族…
ハリポタの1作目「賢者の石」に出てくる番犬、3つの頭を持つ犬フラッフィーの元ネタは、ギリシャ神話に登場するケルベロスだ。ハープの音で眠るという特性も同じ。冥界への入口にいる番犬なのだ。 このことは、最近知ったばかりwクィレル先生に寄生したヴ…
ハリポタ「死の秘宝part1」は、これ迄にTVやhuluで何度か視聴している。本作の終盤、マルフォイ家の広間で、ベラトリックス姉妹らを前に、ドビーが友情の口上を述べるシーンに、この度あらためて感動した。 そもそものハリーとドビーの出会いから、いつもド…