ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

別れの手、、、映画「旅情」のK・ヘプバーンと「ヘミングウェイペーパーの謎」のマリア

別れの手の演技が、言葉以上に心情を語る作品がある。

映画評論家の故淀川長治さんが、一番好きだった女優はキャサリン・ヘプバーン
映画「旅情」のラストシーンで、離れ行く列車に乗っている彼女は、彼に別れの手を振る。最初は、駆けつけた男に対して自分をわからせる為、次は、彼が掲げた2人の思い出の花を確認した時、最後はホントのさよならを表して、、。この3段階の心情を、手の動きで見事に表現していたと絶賛していた。
知性を感じさせる上にエレガントな“大人の”女優さんだった。


テレスペ「ヘミングウェイペーパーの謎」のマリアも、ラスト、手で銃の真似をして、去りゆくルパンの心を撃ち抜いていた。粋で爽やかな別れだ。ルパンに恋した女子達は皆、別れ方がうまいが、このマリアは中でも印象深い。ルパンのような「おしごと」の場合、彼女らは敵の人質に取られて彼に迷惑をかける可能性もある。この恋は、時が来たら自ら離れる という思いやりとセットなのが宿命だろう。(エンゾいわく)ルパンはヒーローだから!
粘着型とか執着型とか「〜着型」の女子には、この恋は向かないみたいだネ!


映画の方のタイトルの、少しウェットなイメージの「旅情」というのは邦題。
一方、原題は「 SUMMER TIME 」という軽やかなもの。
意図的にも、タイトルに感情は込められていないのだ。
粋も甘いも心得た大人の女性の、ひと夏の恋、、くらいの軽みが、コンセプトに近い。


ルパンの女達にも、抑制の効いた大人の心持ちが求められているように思う!