ルパン三世 & something

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皮肉屋ヒギンズ教授 from映画「マイ・フェア・レディー」

今日は、先日upした、イライザの父についての記事に続く第2弾!

この映画において、原作者バーナード・ショーの考えが2番目によく表れている人は、言語学者ヒギンズ教授だ。

この映画はザックリ言えば、ロンドンの下町のコックニーイングリッシュ丸出しの花売り娘イライザを、ヒギンズ教授の猛特訓で、見事クイーンズイングリッシュを話すレディーに変えるという物語。


大人になって映画を見返してみて面白く思った場面は、ヒギンズ教授は、話している人の言葉やイントネーションから、ロンドンのどの街出身かを見抜くどころか、どのブロックからどのブロックまでに住んでいる人かまで、正確無比に言い当てるところだ!

登場人物の一人、彼の相棒となる役人は綺麗な英語を喋るジェントルマン(彼の方は性格も優しい!)なのだが、ほんの少し混じるインド訛り(?)から、インド赴任帰りであることまで言い当てるのだった。
ちょっと怖いネw


もちろん、そこに誇張はあるけれど、この映画の時代のイギリスは、こまかい階級社会が存在する、そんな背景が忍ばれるわけだ。


面白いのは、ヒギンズ教授自身は、上流階級出身なのだが、ショーの考えを反映してか、その階級独特の窮屈な各種しきたりをバカバカしくシニカルに見ている。上流階級の社交場、アスコット競馬場の華やかなシーンは、それらがよく表れている本作の見どころの一つ。

それかと言って彼は、一方で、下町独特の風情も忌み嫌っている。
つまり、世の中全てを斜めから観ている皮肉屋なのだ!


女王陛下主催のパーティーで、ヒギンズ教授が遭遇したかつての弟子(ヒギンズは彼のことが嫌い!)が、師の薫陶宜しく、一生懸命装っているパーティーの出席者たちの正体を、その言動から次々と見破っていく、、。
それはゾッとすると同時にちょっと痛快ですらあったがww
そして、イライザも暴かれるかヒヤヒヤものだったが、彼女だけは見破られず、むしろ東欧から来た王女らしいとの見立てを受けて、ヒギンズ教授と相棒は大喜びするのだった!


さて翻って現代人は、SNSの発達等で画像などを少し盛ったりと、「装う」方向にどうしてもスライドしがちで、若干お疲れ気味ではないだろうか?

時代は下っても、この映画のヒギンズ教授は、そういう私たちに今なお痛烈な皮肉を飛ばしてくれるのであった!