ルパンが駆け出しの頃、ドロボーのイロハを師匠に倣うシーンが出てくる作品がある。
「マダムと泥棒四重奏」や「その名はアルベール」などだ。
タモリ倶楽部空耳アワーに、やはりドロボーの師匠と弟子が出てくるものがあった。
“くるり” の岸田さん投稿作品 “ソウル バイ ソウル by カルリーニョス・ブラウン” で、これは私のツボにハマった!
「〜10時じゃ、2時っす、炙り火〜、炙り火〜」
と聞こえるもので、無理くり歌詞に映像を当てる。
ドロボー師弟が侵入する家の前で、時刻で揉めて、何故かその場にお寿司が登場し火で炙る というナンセンス!
タモリさんと安斎さんは無理だよ〜と盛り上がってましたが、イヤ全然イイですよ〜
この手の取ってつけた感のある作品はバカバカしくて、私は好きだ!
このドロボーの師匠は、なかなか研究熱心だったので、そんなことならマトモな道に行けばいいのに〜 なんて思ったりww
さて、この時の曲が良くて耳から離れず、C・ブラウンのCDは、一聴の価値があるかもしれん ということで、取り寄せてみたら正解だった!
ブラジル人の彼の音楽は、どこかしらサウダージが漂い、ボサノヴァ好きの私はそこをキャッチしたのかもしれない♡
「オムレツ・マン」というタイトルのCDで、こんなご縁でもなければ知り会わないジャンルの音楽だった。収録曲はトーンが多岐に渡り、耳心地よい陽気な曲や個性的な曲が並ぶ中、最も気に入ったのが「Musico(ムージコ)」。彼は、こんな曲も作れちゃうんだという驚きと、豊かな才能、優しい人柄を思わせる。歌詞は愛を語るがそれだけにとどまらず哲学的。メロディーのイメージで語ると、この曲はどこか格調高く、ロマンティックだ。
「Musico」を聞くと、いつもはラフなスタイルのカルリーニョスが、ここではオーケストラをバックに、(ルパンみたいに)赤いバラを胸に刺してタキシード姿で愛を伝える というイメージが大きく膨らんでいく、、
そして当然、こういう曲との巡り逢いは、大袈裟に言えば、私の人生を豊かにしてくれている♡