「ルパン三世」では、ルパン達の色々なアジトが登場する。
街中のさびれた一室のこともあるが、人里離れた郊外の一軒家ということもよくある。そういう場合は、外国の設定のことが多く、絵のスタッフさんが、色彩やデザインに精を込めたであろう、美しいステキな家が多い。
ただそこは一時のすみか で、「ゾイゾイ兄弟」の時のように派手に破壊されたり、時には爆破、ゼニに見つかっておさらば、等、留まることはできない。お仕事柄ネ!
彼らは基本、さすらいの人生で、一ヶ所への「安定、繁栄」型とは違う。
ルパン達は、個々の能力が抜きん出ていて、(たとえ相棒はいても)一匹狼で生きている。この辺りの、人にも物にも「身離れのよさ」を感じずにはいられない。その生き方を推奨するわけではないが、執着の無さに感心することはある。振り切れていて、気持ち良さまである。
執着は、時に、息苦しさに通じることがあるから、、自縄自縛のような。
「死ぬ時は、何も持っていけない。自分一人」という死生観を、彼らは常に実践している感じだ。
カラダ一つで脱出して、またゼロから生み出して行く 力強さ、覚悟、勇気、そして自由!
「ルパン三世」の色々な極端な設定は、わかり易く何かを語っているから、それぞれが、自分のことを見直してみるキッカケにもなると思ってる。