ルパン三世 & something

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西洋の城、、チェスのルーク(Rook) from ハリポタ /空からクルージング


西洋の城と言えば、ディズニーランドにそびえるシンデレラ城のイメージが強いと思う。そこに、プリンスやプリンセスがセットでイメージされるような、、

だが、実際はこの外観は案外少なく、西洋の地に残されている廃墟の城や古城などは、簡素な形を見せるものが多い。君主の居城は別立てのことも。

チェスの駒に、ルーク(Rook)という塔(城)を模したものがある。いわば、これが城の原型で、戦争に備えた要塞の塔という実用の方が、本来なのだった。


「空からクルージング」という深夜帯のTV番組を録画しておいてよく見るのだが、「ヨーロッパの城と宮殿」という回では、このルークが沢山登場した。
スペインにある8世紀頃のイスラム王朝の古城などは、典型的で分かり易い。
城壁ルーク城壁ルーク と、一定の間隔で見張りの砦(ルーク)が建っているものもある!

スコットランドでは、「アーサー王物語」を読んでわかるように、激しい戦争続きだったので、今や廃墟の城が多いが、そんな中でもルークだけは残っていたりする。決して煌びやかな城の跡ではないことが、戦乱の世を偲ばせる。

先のサッカー代表招待試合、日本vsドイツ戦の開催地、ヴォルフスブルクの都市の紋章には、ルークが2つ描かれているよ。(因みに、中央上には狼、下部には市を流れるアラー川、、ライン川の支流 も描かれている)
かのドイツの地も、辺境伯同士の睨み合いの歴史が長く、古城ともなると、質実剛健なルークの城が、実は連なっていたりするんだね!


小説「ハリーポッター死の秘宝/下」で、チェスの名人ロンが、このルークについて語っている箇所がある。日本語版文庫本なら、第20章(19頁)ゼノフィリウス・ラブグッドの章で、ラブグッドの家(=ルーナの家)を探す場面だ。

「あれがルーナの家に違いない 〜(中略)〜 巨大な城だぜ!」
「なに言ってるの?お城には見えないけど」
「城は城でもチェスの城さ」「どっちかって言うと塔だけどね」

この部分のロンとハーマイオニーの会話に、今日のテーマが全て集約されている!
ハーマイオニーにとってのお城も、私達と同じように、やはりシンデレラ城のイメージが強いのかもしれないね!?