アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期「第二次妖怪大戦争」は、1話完結ではない大作だ。人間vs妖怪による戦争なのだ。(以下、若干ネタバレあり)
『ゲゲゲ〜』では、鬼太郎の強敵で大ボスの ‘ぬらりひょん’ という妖怪がいる。これは、『ルパン三世』の人気キャラクター ‘マモー’ と風貌が似て、とにかく頭がでっかい。特に上の方が!
彼らは極端に頭脳派であることを示しているw
それに、本作にはやはり強敵の西洋妖怪 ‘バックベアード’ というのも出てきて、ぬらりひょんとは共闘したり敵対したりする。
第二次妖怪戦争の途中でヤラれた鬼太郎は、この世ともあの世ともつかぬ「あらざるの地」に行った。『ハリポタ 死の秘宝 part2』の最後の方で、ハリーが、一旦、「白い世界(キングスクロス駅のような)」に行ったのと、場所の意味するところが似ている。
作中、例によってねずみ男はたぶらかされて、人間と妖怪のあっちについたりこっちについたりと迷う!ねずみ男って、なんだか人間の弱さを象徴して描かれているような気がするねw 妖怪なのに!?
ところで、今回少し調べて初めて知ったのだが、ねずみ男は人間と妖怪の間に生まれた ‘ 半妖怪 ‘ だった。思えば、本作のテーマにピッタリな役どころで、その通りにねずみ男は活躍するのだ♡
ぬらりひょんは、ねずみ男に人間の女の子を撃つように命じる。手渡された銃は、よく見ると ‘マグナム’ だった。マグナムと言えば6発の連射が出来る、『ルパン三世』の次元大介の相棒の銃ではないか!何が起きるのか??
ちなみに、第6期のぬらりひょんの声は声優の大塚明夫さんが演じている。(2代目)次元大介の声も大塚さんで、役柄がずいぶん違うのでびっくりだが、マグナム繋がりで後の次元役抜擢を暗示していた!?
「なあに、ほんの少し指に力を込めるだけでいいのです」
と、ねずみ男を促すぬらりひょん。
怖いなあ。銃って、考えてみれば、そんな簡単に恐ろしいことを引き起こせる道具なんだよね。
ヤらなければ自分の身が危ない という究極の選択に迫られたねずみ男のとった行動は、、
銃口は真上、空へ向けての発砲だった。
ねずみ男にもイイとこがあるのだ♡ 本作の魅せ場だった。
この後、鬼太郎を救うため、ねずみ男は一肌脱いでいくのだった。
作品は、第6期最終作「見えてる世界が全てじゃない」に続く。
タイトルだけでも、何か語りかけるものがあるでしょ?
『ゲゲゲ〜』第6期作品は、黒白ハッキリした勧善懲悪的なものよりは、鬼太郎さえも悩むグレーな結末が多いのも特徴的だ。
流行りのロックミュージックなどの閉じ方などにも感じることだが、今はそういうものが求められているのだろう。
本作は、次元も愛用するマグナムの思わぬ登場とそのマグナムが拙速な選択をしなかったこと、そして悩めるねずみ男の漢っぷりに心動かされて、今日の話題となりました。