ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

仁田殿、、ティモンディ 高岸 さん from 鎌倉殿の13人

先日(8/21)放映の「鎌倉殿の13人」で、ティモンディ 高岸 さん演じる忠義の士、仁田殿が終わった。


特に印象深かった表情は、最後に仁田が義時に対して相談があると言い、今忙しいからと言って断られた時の、なんとも複雑な微笑みだ。
史実から仁田が直に果てることは知っていたので、こちらはこの笑みを見せられ、やり切れなくて、もう直視できなかった。
いつもニコニコ仁田殿の、一味違ったその微笑みにヤられるとは!
仁田はこの瞬間、苦しみや諦観、覚悟など色々な感情に襲われたんだろう。
いつも明るい印象の高岸さんが、あんな演技もできるなんてスゴイ! と感動と共に感心してしまった。
高岸さん曰く、この時は最後に心が折れた瞬間だったとも、、。

史実では、仁田は誤解され誅殺されたらしいが、脚本家三谷さんの判断によるこのような果て方も、高岸さんのいつもの人柄の良さが活かされて、感動を生んだと思う。
そして、おそらくドラマの現場に活気があふれているのだろう、そんな中で役者さん同士、一層高め合えているのだと想像する。


過去、お笑い芸人の大河出演で、演技力に唸らされたのは、「篤姫」で大久保利通役を演じた原田泰造さん(ネプチューン)だ。ただでさえ貧しかった大久保家で、父親が連座で罪を被り遠島、自身も失職となった理不尽に、拳を口に入れて憤る利通を演じた時の原田さんの迫真の演技は、今でも目に焼き付いている。
原田さんは、高岸さんとはまたタイプが違って、屈折した心情の演技がハマる人と思っている。

演技は、もちろん経験豊富な本職の俳優さんが上手いものの、たまに他の世界から抜擢された人が、ヒットを飛ばして才能を開花させることもあるから、そういう発見ができるのは楽しい♡


今回の「鎌倉殿〜」では他にも、比奈、善児などなど、心打つシーンが沢山あって語り出せばキリ無いが、私はお笑い好きでもあるので、応援も込めて、今日は高岸仁田殿のみに焦点を当てた。

この役に対する高岸さん自身の語りを聞くと、役に真摯に向き合い、ご自分の生き方の信念にも重ね、丁寧に役作りをされていったようで、素晴らしかったと思う♡
彼は時代劇の格好が良く似合っていたので、またいつか誰かを演じて欲しい。


追記)
今回は、我らが「ルパン三世」銭形役の山寺宏一さんが、名僧・慈円役で登場。
山寺慈円の今後の怪演も楽しみだ。

失恋からの脱出!  from 「DEAD OR ALIVE」

(話の核心に触れなければならず、激しくネタバレ注意です!)


あなたが女性でも男性でも、過去の恋愛を引きずっちゃってる人いますか?
時が解決するというのもアリだけど、何かのキッカケがあるといい場合もある!

テレスペ「DEAD OR ALIVE」をhuluで久しぶりに見直してみて、今回、一番印象に残ったのはそのことだ。
ヒロイン、オーリエンダーには、好きだった王子パニシュがいたが、彼は悪い将軍に殺されてしまった。オーリエンダーは、王子との2ショットのロケットを肌身離さず持つほどに、彼女の心に占める想いは、その恋のままである。


作中、王子が生きていると錯覚するオーリエンダーは、彼の為に喜んでひと働きするのだが、、。
途中、オーリエンダーは、(変装ルパンによる)王子とのキスで、タバコの香りによって王子本人ではないことに気づき、それは多分ルパンだということにも気づいていく。

そしてこの間、彼女の心は次第に変化を見せていく。
ルパンの力で、王子以外の男に心が少し揺れている自分に気づくのだった。
ルパンの優しさに触れたのだ。

作品では最後に、大切だったロケットを自らの手で海に投げ、彼女は、やはりもう亡くなっていた王子との恋に終わりを告げる。過去からの解放を遂げたのだった。


同じ失恋でも、好きなままの死別というのは一番やっかいなものかもしれん。
作中、彼女は、大変な危機をくぐり抜けながらも、ルパン達のおかげで、前を向く人生を手に入れることができた。

それは、一途なオーリエンダーへのご褒美だったろう。
そんな彼女だったからこそ、魅力的で美しい人なんだね。

オーリエンダーの境遇に思い当たるフシのある方、、
あなたはやはり、きっとステキな人です♡
だからこそ、自分の人生も大切に。
自分のタイミングで!

こんなこともあるのだという話を、お知らせまでにお伝えしてみました。
がんばって♡

セカイ系のはなし (アニメ作品などで)

セカイ系” という言葉を初めて知った。
アニメを始め、諸般に詳しい岡田斗司夫さんの動画中の質問コーナーで、初めて聞いた単語とその意味だ。
そこから受け取った私なりの解釈では、”セカイ系” とはアニメやその他の作品等で、
「個人の都合の方が、周囲の人々のそれよりも先行する展開になる」
ということ。


自分と等身大のヒーローやヒロインが、物語の展開で彼らのセカイ になっていった時は、こちらも既に感情移入して一心同体になっていたりするので、それで良し! と思うのだが、気づけば、周囲は迷惑なことになっていたりするワケだw


このような “セカイ系” の作品を別に非難しているわけではないので、具体的な作品名を挙げるのは避けるが、以前映画館で見たアニメで、主人公達にとってはメデタシメデタシとなった一方で、少し違和感を感じたことがあった。
だから、この “セカイ系” のはなしは、妙に納得だった。


脚本の展開で視聴者は上手く誘導されて、割に身近に感じられる主人公がそのような選択をしていく時、冷静な一部の視聴者はそこで振り落とされたり、置いてけぼりにあったりする!

「そんな勝手なことしてもいいの? 周り、困るよね」 ってw


ここで、急に我田引水になるけれど、「ルパン三世」の場合、ルパンファミリーは、もともとぶっちゃけアウトローに生きてる人たちなので、そこの違和感がずいぶん低くなるんだよね。
所詮、セカイが違うひとびとの繰り広げる展開は、こちらが、そこのとこの罪悪感を感じなくてよくて、ある意味、安心して見ていけるワケなのだ!
そもそものイイワルイは別としてww


無意識の内にも、私はそういう違和感を避けようとしていて、そもそもの設定が、遥かかなたの自由人である彼らに憧れたから、「ルパン三世」のファンになったんだな と思う!


追記) 最初にupした時、テーマのセカイ系世界線と聞いてしまった為、後日“セカイ系”に更新変更しています。
悪しからず。

「ルパン三世」part6 episode 0 ー時代ー 次元讃歌


昨年10月にこのブログで上げたテーマです。
小林清志さんへの追悼の意を込めて再度upします。

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どなたの異論も無く、「次元大介」と「小林清志」は一体でしたから、今日、私がここで、次元、次元と讃えるたびに、小林さんと読み替えてくださいネ。
前回のブログで、「ルパン三者一体論!」を展開しましたが、次元に関しても同じで、ここで言う次元讃歌とは、小林讃歌と同義であります!
(まもなく、大塚明夫さんもこの「次元」に合流ですネ)


ルパン三世」part6episode 0 ー時代ー は、小林清志さんの声による最後の次元で、たっぷりと味わい感動させていただきました。
次元のマグナムによる見せ場もカッコよく、何度かリピートして楽しみました。(早くて、わからないところがあって、、次元の腕前には最後まで追いつけなかったが!)
ルパンファミリー、一人一人からもセリフを通して讃歌が寄せられていましたね。
最後のテロップのバックに流れるルパンのテーマ曲も、JAZZY な次元に合った ‘80バージョン。

作画や演出、関わるスタッフさん達の細やかな心遣いが美しく、「愛」に溢れた回でした。on timeのTVと、その後はhuluで何度も堪能しました。


次回予告「シャーロック・ホームズ登場」の後、最後の最後に、次元のショットが映ったのですが、on time (TV)の方では、緑の中、青空をバックに空を見上げて豪快に笑う、明るい次元でした。
これは、実は個人的に見たことのある次元で、以前、私がおこがましくも次元との妄想デート(ブログに upしてます!)で見た次元だったのです(ヤバイねw)
こういう明るい次元っていうのも、ホントは次元らしさの一つにあるんですよね〜!

小林さんへの感謝を込めて、この次元を最後の最後に上げたのも良かったと思いました。スタッフさん、色々議論あった上での選択だったと思います。
ありがとう♡

huluの方は、マグナムを手に、眼光鋭くこちらを見る次元。
これも、当たり前にgoodです!


次元の魅力には、厚みがあるのよ♡

カランコエ、、次元讃歌 from 「グッバイ・パートナー」


小林清志さんへの追悼の意を込めて、昨年10月このブログに載せた文を再度upします。(ネタバレ注意)
「グッバイ・パートナー」の次元のラストは無言の美なので、そこで小林さんのお声が聞けるわけではないのですが、その時の次元の心が、次元の声で聞けるような気がします。

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テレスペ「グッバイ・パートナー」エンディング数秒に見る、次元の魅力を、熱くお伝えしたいと思います!


本作では、元カノの一人娘アリサを守る次元が、いいのです!
清純な美しさの少女アリサは、既に両親(つまり元カノも)を亡くしている。ピアノが好きで、ショパンコンクールを目指すピアニストの卵だ。

この子を守るためには、成り行きから、次元はルパン達にさえ銃口を向ける。
次元が「守り抜く」と決めた時の意志は固いね。


まず、この時バックに流れる「カランコエ」というED曲についても、少々触れておく。不二子役の沢城みゆきさんが、軽やかに爽やかに、優しい歌声を聞かせてくれている。視聴者を、ルパンワールドからもとの世界へ軽やかに戻してくれるようで、ジャズエッセンスも利かせ、さすがルパンを知り尽くした作曲家大野雄二さんの音楽なのだ。


映像に戻ると、
事件は無事解決し、ポーランドに戻ったアリサは、ショパンコンクールに出場。
演奏会場の客席の最後尾、ドアのところに、次元は立って見守っていた。
彼女が無事みごとな演奏を終えると、次元は、黙ってコンサート会場を後にする、、

ココ、はるばるやって来て、凡人なら「演奏会場に来てたよ〜」と伝えたり、「良かったよ〜」と楽屋を尋ねたりするかもね。そこには自分の承認欲求さえあったりしてネ!(それを悪いとは言わないがw)


次元の場合は、コンクールの結果にさえも頓着してないように見えた。
自分の耳で、彼女の美しい音楽を聞き、自分の目で彼女の復活を見届ければ、それ以上の「評価」は要らんのだ、彼にとっては。
(すぐ後に、ルパンが広げた新聞で、彼女の優勝を我々は知るわけ!凡人はちょっと気になるw)


無言で会場を後にする次元の映像は一瞬なのに、何度も脳裏で繰り返す。
次元の、控えめな優しさ、、人としてのあり方に憧れるなー。

彼の人生は、恋でさえも相手の幸せを考えて身を引く という過酷なものだ。が、他人軸に振り回されない、このように振り切れた清々しいシーンを見る時、羨ましささえ感じるものだ。
浮世にどっぷり浸かって生きている(生きるしかない?)凡人にとっては!!


それに、次元の元カノ(アリサの亡き母)との思い出の花でもある「カランコエ」という可憐な花を、アリサは、ピアノの上に飾っているんだよね。
不二子が言っていた、この花には「あなたを守る」という花言葉もあると。

元カノ、次元、アリサ、、なにか温かい心が巡っているな。


この日の次元の心は、きっと幸福感に満ちていたに違いない。
私はここに、究極の無私の幸せを見る!
人間、この域まで達せられたら見事なものだねぇ、、


もう次元讃歌が止まらないが、シャイな次元のことだから
「もう、その辺で止めてくれ」
って言ってるような気もする。それこそ席を立って出て行きそうだ!
そうおっしゃるなら、苦しいけど、次元讃歌はこの辺で止めときましょう♡

小林次元、、自分なりの追悼番組


ルパン三世」の次元大介の声優を半世紀も演じてくれた小林清志さんの訃報でショックを受けたファンは多く、このお盆休みに「ルパン三世」を見ようという多数の声を、書き込み等で見た。


アーティストは、やはり自分の作品を見て欲しいと思うものだから、ファン一人一人が、思うところの作品を見て偲ぶことは、小林さんにとっても嬉しいことだろうと想う。「次元大介の墓標」を見たいという声も多くあるようで、次元を中心に描いたOVA作品なので、これはもちろん王道だ。
でも、その他にTVシリーズにも、いわゆる次元回というのがある。
私は、せっかく「ルパン三世」のブログを書いているので、どれを見ようか?という方の一助になれればうれしいので、自分が思いつく次元回をお知らせすることにした。
現在、次元役は大塚明夫さんが、次元の心をしっかりと受け継いで演じてくれているが、今日は、小林清志さんの追悼ということで、小林次元作品から挙げていくことにする。
挙げ漏れはごめんなさい。なお、作品名に次ぐ(→カッコ)内は補足です!


バラとピストル/国境は別れの顔/シェークスピアを知ってるかい/荒野に散ったコンバット・マグナム/インベーダー金庫は開いたか/次元に男心の優しさを見た/ターゲットは555M(→遠くから1箇所だけを撃ち続ける!)/次元と帽子と拳銃と/ルパンが戦車でやってきた/暗号名はアラスカの星/アラスカの星は地獄への報酬/我が手に拳銃を(→次元、ハチの巣からの同士撃ちを誘う!)//7、62mmのミラージュ/その時、古くからの相棒が言った(→珍しい2丁拳銃シーン!)

そして、part6「EPISODE 0ー時代ー」


また、異色なものや、はしゃぐ次元が見られるものは、

ルパンを呼ぶ悪魔の鐘の音/激写 これが不二子だ/毒薬と魔術とルパン三世(→ラストのVサイン!)/ボクたちのパパは泥棒(→次元、声が裏返って喜ぶ!)/裏切りの荒野を走れ(→不二子との口喧嘩!)


テレスペの中では特に「ルパン三世 グッバイ・パートナー」を取り上げておこう。

どうぞ、自分なりの追悼番組を探して、味わって下さい。


なお、これらのいわゆる次元回でなくても、たとえば五ヱ門回と呼ばれる作品でも、仲間を思い、ファミリーを助ける次元を堪能したり、作中のル次五の何気ない会話を楽しむというのもありなわけで、要は、どれを見てもイイもんだ ということを申し添えます!
それに、テレスペや劇場版等は尺が長い分、どれを見ても次元の活躍をしっかり堪能できるよ♡


不二子の「ルッパ〜ン」の下心ありの甘い声とは違う、マグナムを手にピンチのルパンを助ける時の、小林次元の
「ルパーン」
というあの真剣な声が、頭の中を巡っている。
嗚呼 次元

次元大介、、ありがとう 小林清志さん


昨夜半、TLに “次元大介” を見つけ、開いてみて、小林清志さんの訃報を知った、、。

ルパン三世」でのルパンの一の相棒・次元大介を、小林さんは、渋く、時に楽しく、カッコよく、しっかりとこのキャラクターを確立してくれた。
ルパン三世」の魅力に深みを持たせてくれた。


次元役を大塚明夫さんにバトンタッチした時の、このブログでの過去記事を続けます。そこでも、小林さんへの感謝の気持ちを綴っています。

小林清志さん、心からありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。


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次元役の声優交代との記事を読む。
ルパンファンの皆さん同様、複雑な思いで一杯になった。

私がこのブログで、特にルパンファミリーの声優さんのことにはあまり言及しないのは、交代の際の次の方に心の負担をかけたくないからだった。

でも、でも、次元に関しては、、バトンを託された大塚明夫さんのコメントにある通りだ。
バトンを受ける方が、”次元の心” をしっかり受け止めておられることが、何よりありがたい。
ルパン三世」の継続は永遠だけど、今までの声優さん達も含めて、人間には色々な限りがあるからねえ、、
また次元回みたいに哲学的になっちゃうな。


江戸の心意気を今なお大切にしている日本橋で、このほど開催された、(三越での)「ルパン展」で、私は次元のバンダナが当たったって喜んだばかりだが、小林さんいわく、「次元観」に江戸、江戸っ子を入れておられたことには、感じ入る。
繋がる!
私も大好きなJAZZについても、同じくネ!

だから、次元を、自分のiPadのロック画面にしているほどなんだ、納得♡


小林清志さんのコメントは、次元大介そのものと思います。
私のこの文も、江戸っ子に倣って、敢えて湿っぽくはしたくなくて、、。

ルパン三世」の発展を片方では願いつつも、
小林さんには、感謝しかありません♡♡