ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

直秀と道長 次元と五ヱ門 from 「光る君へ」as of 第10話

「一緒に行くか?」(by 直秀、第8話)
「一緒に行こう」(by 道長、第10話)
このセリフは、大河ドラマ「光る君へ」で、回を変えて、まひろ(後の紫式部by吉高由里子さん)相手に、直秀と道長が言うセリフ。

放送回が程近く、脚本家・大石静さんが多分意図的に似たセリフを吐かせていると思われる。
まひろの反応の違いに、この段階の男の精神的成熟度の違いを見せる。

男側の背景はそれぞれに違いすぎ、また、まひろとの知り合った長さも深さも違うので、2人の関係を一概には並べられないことはあるが、オトナの直秀と青い道長という印象は否めないなあww

なのでまひろの、方や、「行っちゃおうかなあ?」という子供っぽい返しと、方や、静かで哀しげな微笑み返しという差になった。


両者とも男側の心は本気なのは一緒だが、直秀の方は、世の中を痛いほど知っているが上の分別から大人びて、軽い言い方に変えて見せ、まひろの方も直秀の大きな胸を借りる形で、軽いジャブの応酬という形となり、あの場面を終えることができるのだった。なかなかjazzyなシーンだった!
この場合、苦味を飲み込んだのは男(直秀)の方だ。
本作で直秀人気が高かったのは、そういうところでもある♡

一方の道長の方は、一途な若さで押しまくり、相手のことを考えている余裕は、、無い!?
この時の道長の情熱的で青い美しさもステキだけれど、一連の直秀との出来事からさらに内面的成長を遂げているまひろにとっては、女としては嬉しいものの少々困惑だ!
この場面は私には、駄々をこねる男子と母親のようにさえ見えたww

このシーンを、「感激〜♡」と取るか、「感動、、。」と取るかは見る者の勝手なのだが、少女っぽさがあり続ける私の母は、高齢でも痛く感激していたので、きっと前者のタイプの人も多いのだろう!
ひとこと言いたいのは、「幸せで悲しい」と言ったまひろの言葉通り、彼女の心境は既に、‘ ♪ハッピハッピハッピー♪ ’ とはいかず、もう少し苦しんでいたのだよ!
以上は、あくまでドラマ上の人物像に則った話ではあるが、後に心のひだをふんだんに描写する源氏物語の作者となる萌芽が見えるのだった。


ルパン三世」では、さしづめ直秀は次元型。この時の道長は五ヱ門型と言えるかな!?
ルパン作品では青い五ヱ門をちょくちょく見かける!テレスペ「アルカトラズコネコション」では、やはり青さ満開でヴィラン若い女性にまんまとのめり込み、ルパンや次元をてこずらせているww
余談だが、ル次五の関係のいいところは、内一人が女に騙されていそうだと勘づいても、そこに恋が介在する以上、口出しはせず、とことんこじれてから皆で ‘退治’ するところ!その分、大変になるのにw まあ、皆んな腕に自信はあるからね!個人の自由を尊重する関係なのだ♡
また、次元も女にやられる作品があるにはあるが、まひろのような少女相手の沙汰では、決して無いよ!


「光る君へ」では、この後、道長がぐんぐん大人になっていき、「青さ」が減っていくのだろうね。
大学の頃の友人達と、社会人になった後、久しぶりに同窓会で再会すると、その変化を感じることがある。
少し淋しい気もするが、きっとお互い様、それが成長というものだろう。