芥川龍之介作「蜘蛛の糸」。あれを読んで、とりあえず蜘蛛は殺さないようにしようっと と思った子供は多いようでw
まずは素直な反応だ!
天界のお釈迦さまが地獄の様子を見、悪人なれど蜘蛛を救ったことのあるカンダタを見かけて、彼に、一条の情けの(蜘蛛の)糸を垂らしてあげた。
あんな頼りない蜘蛛の糸を一本だけ?と思うのは凡人の発想でして、、‼︎
不思議な霊力があるらしい。
カンダタは喜んでよじ登るが、後ろに続いて登って来る同じく地獄の輩たちに気づき、重みで糸が切れそうと思い、揺さぶって振り払ったら、、哀れ、自分の上で糸は切れ、皆真っ逆さまに落ちて行った、、
それをご覧になったお釈迦さまは、哀しみの表情を浮かべ、、立ち去っていった、、!
エ〜ッ!ゾゾ〜ッ!優しくて厳しいな‼︎
芥川龍之介は、続く文章を、天界は今日もいつも通り平安だった 的な描写で淡々とシメていたように記憶している。その写実が一層身に沁みるではないか!短くとも、なんとも言えぬ余韻の残る不思議な作品だ。
ちょっと違うと言えば違うかもだが、ハリポタ「死の秘宝」で、ハリーがヴォルデモートにアバダを受けて、キングクロス駅様の場所に行った時、そこで哀れで醜く怯えたようなヴォルの(赤子のような)姿を見つける。
ヴォルの分霊箱、魂のカケラだ‼︎
ハリーは、このことをそこで遭遇したダンブルドア校長に伝えると、
「我々の救いの及ばぬものじゃよ」「助けることは不可能じゃ」
「死者を哀れむではない、ハリー。生きてるものを哀れむのじゃ。とくに愛なくして生きている者たちを。」
と言って放置する!
校長とハリーは、ヴォル退治に命をかけた「不死鳥の騎士団長と団員」なので当たり前かもしれないけれど、私は、この時の校長の言葉に、「蜘蛛の糸」のお釈迦さまの判断に似た厳しさを感じている!
どうやら自分の罪は自分で回収しなければいけないようで、、
自分で悟ることこそが成長することのようで、、
いや〜 でもやっぱり蜘蛛は大事に扱おう‼︎
(学びはそれだけかーい!)