今年の大河ドラマ「光る君へ」で、異色の登場人物に直秀がいた。彼の役はフィクションなのだが、昼の顔は散楽の演者で、夜の顔は盗賊だ!
盗賊は盗賊でも、ドラマ上では義賊という扱いにはなっているが、、
脚本家、大石静さんによると、貴族社会がメインのドラマの中に、虐げられた庶民の視点を入れてバランスを取りたかった とのこと。
直秀は、その役を担っていた。
そして、直秀役の役者さんがいいのである!毎熊克哉さん。
ドラマ好きの方には既にお馴染みの方らしいが、私は、普段それほど見ないせいか、このほど初めて知った人だった。
スッキリとしてスッとしたイケメンで、今回、居並ぶ(貴族の)公達を演じる役者さんがいる傍で、当初から目を引く人だった♡
まひろ(紫式部)への秘めた、まだ若くて淡い恋心の表情もいい!都を離れることを決めた直秀は、無理とはわかっていても「一緒に行くか?」と言ってみた心情が切なかった。
きっと、私がルパン三世好きなことと、直秀はどこか通じるのかもしれないww ル次五は職業柄(!)、好きな人を引き連れては行けない定めなのだ、、
でもこの時、直秀には行く末のフラグ立っちゃったんだよね〜(泣)
(私はここで、「ルパン三世」のテレスペ「ワルサーP38」のボマーと被ったのだ!)
それだけに、直秀のこの告白は生の証として、特に彼にとって良かったと思う。
以前、大河ドラマで佐藤健さんが岡田以蔵という有名な人斬りの役を演じた時、例えば司馬遼太郎作品で描かれる粗野な以蔵とはかなり違う「彼なりの以蔵」を演じて視聴者(私も!)を惹きつけ、それが認められ、後の「るろうに剣心」の主役に抜擢された。
毎熊さんも今回、(私だけでなく!)ネットなどでは既にカッコいい、ステキ、色気がある などの呼び声が高い。
ドラマでは直秀は捕まってしまい、鳥辺山で息絶えた。嗚呼!
直秀が早くも見納めなのは残念だが、佐藤健さんみたいに毎熊さんの今後の飛躍が期待できそうだね♡
本作では、ヒロイン吉高さんの魅力と牽引力は言うまでもないが、ここでは脇の役者さん達について少し挙げたい。
藤原公任役の町田啓太さんは、以前、TVドラマ「中学聖日記」で、有村架純さんの夫役を演じた時から注目。このドラマは、まずは主役の架純さん、水上恒司さんに魅了されたものだが、町田さんの役は少し嫌われる役だったはずなのに、彼もカッコよくて憎めず、当時も皆んなから人気だった!
そうそう、この時の彼の相手役に吉田羊さん(「光る〜」でも詮子役で好演)もいて、今思うと素敵な役者さんが勢揃いだったなあ。
町田さんはLDH JAPAN 所属なので歌やダンスも達者で、確か保険会社のCMに出た時もステキでした!毎熊さんとはまた違った魅力がありますね♡
最後にロバート秋山さんに触れたい。「光る〜」では、藤原実資(さねすけ)という一徹な貴族の役で、思っていたよりコミカルなシーンは少なく、役者として本格的だ!
彼はこれ迄、YouTubeなどで色々な役を演じてきた芸達者なところが買われたのだろう。努力が報われて良かったね。私はお笑い好きなので、嬉しくて応援している。
直秀と違って、実資は長寿だったのでドラマの最後まで満喫できそうだ!