ルパン三世 & something

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トウの育ての親 from 「鎌倉殿の13人」


「あなたは “ 火の鳥 “ を読んだことがありますか?」

「鎌倉殿の13人」で、アサシン善児の弟子、トウ役に山本千尋さんがキャスティングされた時、彼女が、脚本の三谷幸喜さんから尋ねられた言葉らしい。山本さんは、その時それを読んでいなかったらしいが、まだ20代半ばの彼女にとっては無理からぬこと。これを聞いた善児役の梶原善さんが、「僕には聞いてくれなかった!」と拗ねて(?)いたのは可笑しい。梶原さんはもうベテランだから、その必要が無いんだねw


そこで、謎解きのようなこのヒントを、若手の山本さんに投げかけた三谷さんの意図を考える。


山本千尋さんは、武術の世界大会、金メダリストという経歴を持つ異色の美しいアクション俳優だ。
思うに、珍しいこの経歴と、彼女の俊敏な身のこなしから言って、彼女の俳優人生は、今回のような殺陣(たて)などのアクションが多いものとなるだろう。

手塚治虫さんの「火の鳥」は、輪廻転生などの死生観が大きな柱だったりする。今後、彼女が色々な役に向き合う時、精神の安定を図れるように、また、今後、深みのある演技者になって欲しいという考えから、三谷さんは彼女にこういうヒントを与えたのではないかと推測する。


マイケルジャクソンが “ This is It “ で、共演の若いエレキギター奏者に、優しく的確なアドバイスをしていたことに感動した話を、以前、このブログで語ったことがあるが、このように、三谷幸喜さんも後進を育てるという意識を持たれているように感じる。
その道の大御所にいる立場の方が、このような心持ちでいることに尊敬する。

三谷さんは他にも、山本さんに「この役を楽しんで演じて下さい。」ともアドバイスされたとか、、。

トウの育ての親は、善児と三谷幸喜さん、実は2人いたように感じている。


ドラマでは、トウは善児と共に架空の人物だが、両親を殺された挙句、否応無くアサシンとして育てられ、三浦義村とのギリギリの戦いの顛末を見せられると切なくて、トウのその運命の定めは不憫でならないね。


追記)
三谷さんが口にした手塚治虫の漫画「火の鳥」は、実は私自身もずっと気にかかりながら後回しにしていた作品だったのだが、お陰でこのエピソードをいいきっかけとして、早速全巻取り寄せ、ひと通りだが読み終えてみた。
火の鳥」ついては、いずれまた綴りたいと思う。