ルパン三世 & something

大好きなルパン三世、他、色々なことを気ままに綴ってます♡

忍者、、甲賀と伊賀 from アニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 』

地図(含:古地図)には歴史を偲ばせる地名が集合している地域がある。都内の数ヶ所、神田や新宿区内のある界隈などでは、江戸時代、様々な職人が集められ職人町が形成されていた。
また、半蔵門から始まる甲州街道江戸城からの逃亡ルートでもあり、内藤新宿までの街道沿いの所々に、忍者各派(甲賀 伊賀、根来)を各々集団で住まわせて防衛に充てた。
大河『べらぼう』でも再認識したことだが、お世継ぎを絶やさない為の ‘ 大奥 ‘ 始め、 ‘ 御三家御三卿 ‘ のシステムを作ったり、いざという時の逃亡準備をしたりとあれこれ、徳川幕府はなんと用意周到なことか‼︎


さて最近、『バジリスク甲賀忍法帖〜 #1相思相殺』という番組名を見かけた。

ルパン三世』の五ヱ門回には ‘ 忍者もの ‘ が出てくることも多く、そこから個人的にはもともと興味が広がっていた!それに「バジリスク」とは『ハリポタ 秘密の部屋』でもお馴染みの大蛇のことでもある。
ハリポタと地歴好きな興味から、このアニメのタイトルには匂うものありw
録画しておいて視ることにしたのだった。〈以下、ネタバレあり〉


本作の初回は、いきなり興味深い2つの名前が並び立った!
伊賀と甲賀 有名な忍者の派閥だ。

冒頭の場面は、慶長19年の駿府城のふもと。
大御所の徳川家康、徳川忍組(しのびぐみ)組頭の服部半蔵、剣術指南役の柳生宗矩が居並び、伊賀のお幻(おげん)と甲賀弾正 双方の頭領がひざまづいている。

これに至る前、城内で家康に向かって幕府後見人の僧侶、南光坊天海が言うには、
「(二代目後継争いを巡って) 、理(ことわり)で収めるにはもはや手遅れ、情を尽くした手腕も悉く行き詰まり、、」
「徳川の侍を失わずして、忍者で決着させよ」と提案するのだった。後継候補の一人には伊賀、もう一人の候補には甲賀を付けて、忍者同士を代理で戦わせ、徳川の二代目を決めるというもの。
忍者を失うなら痛くも痒くも無いんだって!
(あくまでアニメ上の天海だが)これが僧侶のセリフなのかねえww

作品では、かくして甲賀と伊賀の戦いが始まるのであった。

作中、伊賀と甲賀はこの時点で既に400年の敵同士とのことだが、お幻と弾正は昔、恋人同士だったのだ。

お幻 「 所詮、星が違うたわぇ」
弾正 「〜定めよのぅ」

今や老人でそれぞれの頭領になっている2人は、そう言い交わす。
そして話は残酷にもその通りに展開していった、、


地歴の興味から軽い気持ちで本作を見始めたところ、化け物みたいな忍者も出て来て強烈、思いがけず凄まじいものを見てしまった!
でも、息もつけないくらいずっと濃密で迫力あり、知的好奇心が充分に満たされる初回だった。

なお史実では、伊賀と甲賀はそこまで対立しておらず、むしろ婚姻などで結び付きも強かったらしいことを書き添えておく。
ご安心あれ‼︎