「直し」がほとんどないほどの優秀句が並んだ今回の冬麗戦‘24。
今日は中でも、噺家2人の俳句に焦点を当てたいと思う。
夏井先生は、奇しくも2人共「大笑い」という今回のお題に対して、
「笑いの反対側から描こうとしているところが、発想として秀逸だ」と褒めた。
それは、、
一月の 笑いの外に ひとりいた
by 春風亭昇吉 (1位)
福笑いのような 祖父の、 死に顔
by 立川志らく (5位)
昇吉さんは、このプレバト‼︎でいつも味のある句をひねっていて、季節ごとのタイトル戦のたびに、当ブログでも感心していた。なので、この分だとタイトルを取るのは時間の内と思っていた!
この句は、ご本人の大学受験時の思い出を詠んだそうだが、読む人によっては色々な状況を当てはめることができて、いかにもそういうことだってあるよね と共感を呼ぶところがいいね♡
彼の俳句は、いつも少し孤独感みたいなものを漂わせて、その単純ではない感性が、言葉の表現世界に向いているように感じている。
また、先生曰く、「一月」という季語は扱いが難しいとのことだが、そこをクリアしているのも見事だった。
志らくさんの俳句は、出演者達に、「正月早々、陰気臭い!」とからかわれていたが、こちらも、いつも捻りのある句を詠む彼らしいもので、それをうまく表現する力は流石だ!
今回、個人的には
初旅のB席 iPadに ドリフ
by 川島如恵留 (6位)
なども、情景が頭に浮かんで楽しいと思った。
今日は噺家の句をテーマに取り上げたので、他に10位迄の中で、舞台や高座の「入りから下りまで」を詠んだステキな俳句を並べ、最後の締めとします♡
残業の鍋焼 Mー1の出囃子
by 横尾渉 (2位)
「犯人は、、」の静黙 客席のくつさめ
(↑夏井先生の添削後) by 森口瑤子 (8位)
初笑い 追い出す寄席の はね太鼓
by 梅沢富美男 (3位)
おあとが宜しいようで、、