ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

プレバト俳句春光戦‘23

今回の春光戦で特に印象に残ったのは、夏井先生が直された語順で、格段に俳句が良くなったものが多いということ。


千原ジュニアさんの
口座開設 朱肉拭き取る 夏近し (お題:給与明細)
の中部分を「拭き取る朱肉」に直されて、先生曰く「バタつき感が解消される」とのこと。確かにこの句、いいな〜と思ったんだが、梅沢さんの季語が動くという指摘にも通じて、どこか何かが?という印象も少しあったんだよね。でも、バタついているということや語順のことまではわからなかったなーw

2位の皆藤愛子さんの元の句と直された後の句
ギャラ明細は二行 療養の春 
  → 療養の春よ ギャラ明細二行
というのは元でも充分いいのに、直されて一段とすわりが良くカッコよくなった。
また、この句はリアリティーがあって、個人的には印象的な俳句だった。

1位のフジモンの句
給与手渡し 春宵の 喫煙所
もリアリティーがある。が、「当時は何処でも吸えました。喫煙所の是非です!」というジュニアさんの指摘のように、「ルパン三世」の特にpart1、2あたりの時代、どこでも誰でもタバコだったことはアニメからもわかるので、ちょっと頭で考えた俳句みたいな印象は残ったw (今回の梅沢さんの句の「退職の日のブランコ」も、実際にはあまり無いような!)
でも、明細手渡しの方は今でもアリではあるし、着眼点や総合点からしても、フジモンが1位で突破したのはさすがの実力だった。

永世名人の人たち、実力が「高め安定」してるよね〜♡

フルポン村上さんの元の句と、先生に2度直された後の句、
保護シール 剥がす手応え 啄木忌 
  → 保護シール強し(こはし) 啄木忌の明細
は、一段また一段と良くなっていくのが目に見えて、着眼点こそ村上さんの才能だが、語順や適切な言葉を持ってこれる語彙力の重要性など今回教えられることが一番多い句だった。

キスマイ横尾さんの句
春光の起業 ゲームチェア 届く
の「届く」を、彼のイメージに近づけるには何だろう? 配置?並ぶ?などとCM中考えたが、「導入」とは恐れ入った!
しっかし、横尾さんも、もうさすが実力が安定しているね。
(今回は観覧(?)席だった北山さんや千賀さんの俳句への指摘は鋭く、それに場が、彼らで華やいでいたナ♡)


私ごとだがブログを書く時も、言葉を吟味したり、読み返して段落ごと前後入れ替えたり、帰結部を形容詞にして名詞に重ねたりなどはしょっちゅうやっているので、今回の様々な指摘は実感があるし、その重要性を再認識した。
もちろん推敲はキリが無いので、どこかお粗末なままupしていることもままあるでしょうww


最後に、春風亭昇吉さんの俳句について触れたい。
予選時の圧倒的1位突破作品(お題:卒業式)
三月の空に託せるものがない
は、番組でも放送後大反響だったと言っていたが、予選本戦含めれば、個人的にもこれが一番グッと来る俳句だったかもしれない。
本戦の句と直された句
職を辞したる 尾崎放哉 鳥曇 
   → またも職 辞せる放哉 鳥曇
はまた、直されると一層味わい深く、昇吉さん、さすがポテンシャルが高いネ!
彼は、理屈に走るとダメ という指摘がされていて、それは彼の強味でも弱味でもある部分だが、ココがいい塩梅に落ち着くと、(本職の落語の方にもそれが言えて)きっと高いレベルのパフォーマンスが実現していくと思う。

予選の後初めて私は、彼の落語「柳田格之進」というのを動画で見てみた。長いのでチョイ見のつもりが一気見になるほど惹き込まれる熱演だった。高学歴にありがちな道を捨てて、言葉の世界に身を投じた彼の覚悟と情熱を感じずにはいられなかった。先が楽しみな落語家さんである。


番組を見ていつも感じることだが、いい俳句ってスラスラと覚え易いという印象はある。だから、なんかつっかえ感のある句は、まだ改善の余地ありなんだろうな。
きっと文章も?! ww