ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

夕方5時の鐘の音 “ 椰子の実 “


日本では各自治体が選曲し、夕方5時の終業時刻の合図として、鐘の音(録音のもの)で音楽を流す所が多いようだ。


大学の頃、ゼミなどで夕方まで残る時、午後5時に三田の山で聞いたのは、“ 夕焼け小焼け “ だった。
今、私の住んでいる地域では季節ごとに曲が変わるのだが、今時期は、“ 椰子(やし)の実 “ が流れてくる。一曲丸ごと流してくれて、心の中で一緒に歌ったりすることもある♡
沈む夕陽の黄昏時に、街の大気に響き渡るのだから、これは、何とも言えず郷愁を覚えるものだ。

♪ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ〜 ♪
 (作詞:島崎藤村、作曲:大中寅二)

今、毎日流れてくる 名曲“ 椰子の実” は、亡き父が、生前よく口ずさんでいた歌の一つなので、個人的には、そんな思い出も重なっている。
父は父で、この曲について、「南の島ブーゲンビルで戦死した一番上の兄を慈しんで歌っている」のだと、昔、聞いたことがある。
家では代々、親族に思いを馳せる歌となっているらしい。

ルパン三世」part2「南十字星がダイヤに見えた」の作中には、その海域の南の島とブーゲンビリアの花が登場する。やはり兵隊として派遣された登場人物たちの背景を忍ぶと、なかなかズシリとくる作品である。


ヨーロッパの国々では、時を告げる教会の鐘の音が響き渡り、日本人旅行客にとっては、これはとてもエキゾティックに感じられるものだ。
母国を離れたヨーロッパの人が国へ帰った時に鐘の音を聞けば、帰国したことを実感する瞬間だろうと想う。

ルパン三世」part2「ルパンを呼ぶ悪魔の鐘の音」では、教会の鐘が重要ファクターとして登場する。いつに無く ‘妙な’ 様子の次元と五ヱ門が見られる面白い作品だ。
他にもpart2「次元と帽子と拳銃と」とか、part6「祝福の鐘に響けよ、銃声」などにも鐘の音が聞こえる作品があるよ!


西洋の地で聞く実際の鐘の音と、日本で毎日一回流れるこのような鐘の音は、ノスタルジーの点で、少しだけ似ているかもしれないネ♡