ルチアとは、part２「ポンペイの秘宝と毒蛇」に出てくる(教会の)シスターの名で、悪女だがコケティッシュで魅力的。ルパン作品に出てくる不二子以外の女性の中でも特に印象に残る一人だ。
声優、藤田淑子(としこ)さんによるそのおかげもあって蠱惑的なシスター・ルチアが仕上がっている♡
本作を初めて見た時は「ルチア」という名前を気にも留めなかったが、今回、山田五郎さんのYouTubeを見て、色々と関連があることがわかった。
「フランシスコ・ザビエル(‘23 5/12)編」は、キリスト教関係の言葉や聖人が多く登場し、後半に、聖ルチアと聖マティアスという２人の聖人の名が出てくる。特にルチアの絵と言えば、(お盆の上に置いた)２つの目玉と一緒に描かれているのが特徴で、さらに２人とも「目」関係で有名な聖人とのことだった。
モデルとなった女性ルチアとは熱心な信者で、最期、拷問で「目」をくり抜かれても信仰を捨てなかった。彼女の意匠として目が出てくるのはそういうことかと、少しゾッとしながらも納得だ。彼女は、イタリアはシチリア生まれということだ。
考えてみればイタリア歌曲で有名な「サンタ・ルチア(聖ルチア)」もこのルチアのことだよね。
一方、ルパン作品の中のルチアは、教会のお宝目当てで教会にシスターとして潜り込んでいるので、はたして本名だったかどうかもわからないね！
つまり元を辿れば、脚本家が命名したわけだが、彼が色々と博識だったということね♡
作中のルチアの目は、若干、焦点が定まらない感じに描かれていて、これがまた彼女の魅力を引き立てている。
ルパン作品の登場人物は、このような意味のあるものや、守銭奴ならガッポリー二など言葉遊びになっているものとか色々あって面白い。
本作でも、ルチアの標的になる３人の男たちの名は、パスタの名前由来で「ボンゴーレ」「ラザーニア」「マカローニ」だ！
聖女ルチアの方は、上述のように激烈な生涯だったが、時代は降って、こんなルチアがいてもいいかもネw
だって、騙されてる３人の男たちは、それでもなんか幸せそうだったよw
