ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

これぞ JAZZフィーリング!‘ I’ve got you under my skin ‘ byジュリー ロンドン

いきなり前奏から、さりげなく、それでいてJAZZフィーリング全開のジャズヴォーカル曲がある。
女性ヴォーカリスト、ジュリー ロンドンが歌う ‘ I’ve got you under my skin ‘ は、数あるヴォーカル曲の中でも、私の思うイチ押しのもの。
明るいフィーリングを特徴とするウェストコーストのBud Shank 率いるジャズメンの伴奏、そして、私が大好きなコール ポーターの作詞作曲、、テイストがマッチして、どれも秀逸なのだ♡


邦題「あなたはしっかり僕(私)のもの」、、これは妄想で、実は切ないラブソング。
歌詞の歌い出しと終わりは、結局(妄想の)このタイトルに終始するw 
尤も途中で、

“Don’t you know, little fool, you never can win?
Use your mentality. Wake up to reality.”

ちゃんと「勝ち目ないよ、目を覚ませい!」って自問自答するんだけどねぇ。
まあ、人の恋の病は他人からすると他愛ないかもだが、うなされてる当の本人にとってはね!?

切ない内容をこのように、自分を茶化すが如く軽くいなしてみせるのが、JAZZヴォーカルの真骨頂だと私は思っている♡
湿っぽくなくて、たとえ見透し悪くてもどこか前向きで、、
(この生き方、好き)


ジュリーロンドンは、美人であることだけがクローズアップされたら逆に災いになるのでは?と危惧されるほど、実は優れたジャズフィーリング・スウィング感を持ち合わせた人だ。歌を聞けばそれが伝わる。
特にこの曲でそれは伝わり、いい感じに後ノリで言葉が音に乗って行く。ついに途中からは、歌詞がグルーブだけで回ってるような錯覚を起こさせる!
彼女の歌は他にもそういうものが多いが、これは、ピカソの絵と素人の絵の違いがそうなように、真似しようにも難しいものだw
特に、英語が母国語でない人にとっては、とてもこんな感じには発音できないなぁ!

グルーブ感覚で回していくのは、ボサノヴァのアストラッドジルベルトの歌唱なんかもそうだね。
この酔わせ方は、とても心地いい。
ジュリーは、まことに歌の駆け引きが上手い。この女性(ひと)、きっと頭もイイんじゃない!?


「実は切ないラブソング」とだけ知った上で、スウィング感全開のこのJAZZの世界に没入してみると良いでしょう♡