スマホに「今日はバミューダトライアングルの日」というお知らせが入っていて、そんな日があるんだーと思うと同時に、「ルパン三世」には「バミューダトライアングル」が出てくる作品が確かいくつかあることを思い出した。
その海域を舞台にしたハードボイルドでエグい人気作品が「ワルサーP38」だ。
過去にこれについて語ったことがあり、以下に続けるので、よろしかったらどうぞご一読ください。なお、私のペンネーム「エレン」は、この作品のヒロインから戴いております♡
(激しくネタバレ注意!)
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「ワルサーP38」
銃について語るのか、テレスペのこの作品を語るのか、もう同じことだろう。
「ルパン三世のテーマ97」を聞くと、「ワルサーP38」のオープニングの緊張感を思い浮かべてしまう。開始早々、ルパンが終始本気モードで敵とやりあっていくのだ。テーマ曲の他のバージョンは、心が開いていくようなイメージがあるのに、「’97」の007調のイントロは、下降音符を多用しているようで、重力で気持ちが下方に引っ張られ、心がシリアスになっていく、、。
この緊迫感は、この作品のトーンを暗示しているようだ。風を切る効果音は、オープニングのボマー(この時はルパンを狙っている)が、軽やかにジャンプして空から攻撃するシーンが目に浮かぶ。
シャバに出てもやっていけるか? とボマーが不安を吐いた時、いやな予感がした。案の定、脱出あと一歩というところで、ボマーが殺られる。
「ボマーー」 次元の叫声が耳に残る。 ボマーは戻らない、、。
エレンがマスクを外し、空気と自由を一瞬だけ手に入れて深く息が吸えた時、彼女の人生を思うと、切なかった。私は作中ずっと、息が苦しかったよ。
普通の生活がしたかったはずのエレン、、。
敵は「愛」を否定していたが、五ヱ門は、次元がくれた梅干しの色を決め手に信じて、青ではなく赤のコードを選び、切って助かった。
「愛」が勝ったのだ。やったね!
エレンを、銭形を撃ったシルバーのワルサーは、ルパンにはもう要らない。
でも、ルパンは、敵の手に渡っていたそれを、もう一度取り戻さなければならなかった。それを、自分の手で捨てなければいけなかったんだ。
ルパンが手に入れたものは、過去へのケリと、「愛」の勝利だっただろう。