育児最盛期のこと。
子供が年子だったこともあり、身近な身内からかなり頻繁に、
「大変ねえ。(えらいわ〜)」と声をかけられた。
始めの数回は素直に受けていたが、あまりにも度重なり、その言葉の方がよっぽど重くなってきた!
その頃の私は、結構、嬉々として育児をしていたので、大変大変って言われてもピンと来ないほどで、「大変ねえ」印をペタッと貼られ出鼻をくじかれると、むしろそのことで疲れを感じるようになったのだw
誰かに大変ってそんなに言われるほど、哀れなことしてる?私!
相手は、多分100%、ねぎらったり褒めたりする気持ちから言ってるらしかったので(つまり善意から)、処置なしだ!悪意からならむしろ悩まない。
「退屈なくらいなら死んだ方がマシ」というルパンに、私は性質が少し似てるように思っていて、意義あることに打ち込んでいる方が、ヒマよりは活き活きするのネ。「出来れば舞台の上で死にたい、、」っていう俳優さんの気持ちもわかるタイプ。
だから「身内なら私の性質わかっててよ」っていうこちらの期待もあったと思う、、。
「大変」かどうかは、自分が決めることなんだ。
ついでに言えば「幸せかどうか?」もね。
逆に、以前、勤務先での異動で仕事の引き継ぎを教えてもらう時、複雑な手順もテキパキこなす先輩に「すごいですねえ」みたいなことを言ったら、とても不快な反応を受けて困惑したことがある。こちらは、もちろんヨイショするつもりでも何でもなく、まあ、素直に感想を言ったまでだったんだが、、。
当時はそれなりにショックで、5つ位あれこれ原因を考えたりしたよ。
人を褒めるのもムズカシイってこと、その時身に沁みたが、内容は若干違えど、のちに真逆の立場で体験する日が来ようとは!
自分が被害者?になってみて、数十年前の先輩の気持ちに、さらに近づくことができたような気がした。(それまでは、まだ近づき足りてなかったということでもあるw)
無邪気な善意は、時に凶器となる!
加害被害、双方の体験をして初めて、より深く気持ちがわかるようになった。
これを読んでくださる方は、この経験を片方だけされたことのある方、両方の方、幸いなことに未経験な方、色々いらっしゃることだろう。
もし、どちらかの局面で当事者になった時、こういうことかぁ〜 とモヤモヤした心を収める一助になれればと思って書いてみた。
痛みを伴う経験ほど身につくことはないものだが、人から聞いたこんな話でも、貴方が受けたショックのクッションくらいの役割なら果たせるのではないかと♡