ルパン三世 & something

ルパンを語って、微笑みを届けたい  ルパンが好きな人も、これからの人も、たくさんルパンを楽しもう!

魂の花、ブーゲンビリア from「南十字星がダイヤに見えた」


ブーゲンビル島で戦死した伯父は、7人兄弟の末っ子だった私の亡き父の一番上の兄に当たる。島上陸1年後、潜伏中にマラリアで病死したと聞く。戦死した伯父が出征したのは父が10才前後のことなので、父もその兄との思い出は少ない。だが、父はその兄を慕い続け、島の名にもなっている「ブーゲンビリア」の花を特別に好んでいた。
父は2才の時に母を亡くし、継母に育てられたが、伯父が20代半ばで出征するその朝、その継母に初めて「お母さん」と呼び、「お母さん、弟や妹達を宜しく頼みます」と挨拶して行ったという。継母に当たる私の祖母が、その伯父のことを「とても立派な青年だった」と涙ながらに語っていた、、。

本作はブーゲンビリアの花が十字に咲き誇り、戦没者達の魂を慰霊し続けているなんて、亡き父に見せたかった作品だ。


私は両親からそれぞれの戦争の体験談をよく聞いていたし、本作は、戦場となった南の島が舞台なので、なんとなく他人事ではない感じがしている。
君広一飛曹は一本筋が通った人物で、ルパン達も一目置いていたな。私の中では、想像ではあるが、君広兵とその伯父に、一脈通じるものを感じてる。
最後に銭形のセリフに「う〜ん、弱いんだよな、戦中派の俺としてはこういうの」というのがあるが、戦後派の私でも本作には弱いです!
ルパン達や君広兵を騙した鮫島中佐に対して、ルパン達は懲らしめた後、温情を残していたのは、ずいぶん優しいねえ。


ルパンと君広兵がタッグを組んで、鮫島方敵相手に空中戦を撃破していくのは、時代は変わって日仏交流のようでもあり、嬉しかったな!
本作はBGMも凝っていて、また、ルパンの山本五十六への変装や、危機一髪時の次元のマグナムやゴエの斬鉄剣、銭形までいいタイミングで(結果的に)助けありで、実は見せ場が詰まった回でもある。

本作では美しく描かれている不二子が、一旦崩れるとかなり落差激しい顔となったところは、少々衝撃的ではあった!