「お前は奴を奪ったのか?救ったのか?」
「どっちがお好み?」
PART4「魔法使いの左手」の、最後のルパンと不二子の会話。
この後、それを聞いた次元は
「悪い女だ」
と言い、ルパンは、
「いい女だ」
と感嘆する。
ルパンと不二子だけにわかる阿吽の呼吸だ!
野暮な質問に、敢えて私なりの野暮な解釈をつければ、ルパンの言葉の内容は野暮でも、彼の行動の方に、とても意義がありました。
それを言う時の、ルパンのえぐるような真剣な眼差しがモノを言うのです。そこに、ルパンの不二子に対する愛情が。それを見た不二子は、相分かった という感じ!
質問の応えを敢えてはぐらかしたのは、粋な不二子なら当然のこと。
もうそこにあまり意味はないから。
だから、曖昧な応えをされても、お互いの呼吸で、ルパンも相分かった のだ!!
ここは、互いの心を読む、銃を使わない緊迫の一騎撃ちの場面だったと感じる。
心の声が言葉を超えた瞬間だ。
2人とも、さすが恋愛上級者ですね!