「本当はオメエよりオレの方がハンサムなんじゃないのかな?」
次元がルパンに言う。どちらの方がイケテルかというのは好みのモンダイだが、次元、あなたは、自分のことをいつも過小評価していると思うよ。
「バラとピストル」の中では、次元がいつになくずっと饒舌で、なんか危なっかしいな!
次元が女リンダを奪還し、車の中で頬にお礼のキスをされた時、車が小躍りして、彼の気持ちが表れていたね。
この作品を初めて見た時は勿論衝撃の展開だったが、こういうの見る時に困るのは、結末をわかってから見る2度目からよ、、!
次元がリンダに何か語るたびに、先が思いやられるこちらの気持ちも、察してくれ!
途中、次元の胸に挿した、リンダにもらった赤バラの花びらが1枚、落ちていった。
作中では、オペラ「カルメン」の曲が、ところどころに流れ、リンダとカルメンは、シンクロしている。
オペラの方では、カルメンがカード占いをすると、何度引いても答えは、「 la mort ー死」。
共に、恋の結末を暗示させていたのか?
タイトル「バラとピストル」のもう一つのシンボル、「ピストル」の腕前は、ルパンと次元が、互いを確かめ合う証。
彼ららしいやり方だ。
「友情」の方は、信じるに足りた。
謀られたことがわかってからの次元・・・
(ここからは、こちらも胸が苦しいよ!)
彼は、チェースした敵の車に狙いを定めて、タイヤへ1発。車は狙い通りに海の中へ。
ああ、もう、次元はいつ胸のバラを捨てるのか? と、悲しくも予想していたら、それだけじゃない、
次元は、投げたバラをめがけてマグナムを3発、、。
花びらが赤く散った。
次元はいつも、自分の写真を撃ち抜いたり、バラを撃ち抜いたり。
彼に心の平安は訪れるのか、、?