幼い頃読んだ絵本「かぐやひめ」。
ある日、お爺さんが竹藪で輝く竹を見ると、女の子が!
この子は不思議とぐんぐん成長し、世にも美しい姫になった。
求婚者の公達(きんだち)が数名、押し寄せる‼︎
かぐや姫は、各々に無理難題を押し付けるのだった。
難題に公達が次々と破れ去る中でも、石上(いそのかみ)と呼ばれる公達は唯一落命している。高い所にある燕の巣の中にあるとされる子安貝を求めて、上から落ちてしまうのだった。
絵本ではこの時の慌てた姿かたちが描かれており、しかも落命とあれば、「好きと言ったのにずいぶんかわいそうだなあ」と幼心にも思い、この人はずっと引っかかっていたw
この度、「竹取物語は言葉やそれぞれの無理難題が暗号になっている」という興味深い動画(by 小梅小町さん)に出くわした。説得力があるので惹き込まれる!
竹取物語についてのとても広く深い考察の方はこの本編に当たってもらうとして、今日は、その落命した憐れな公達(石上)にスポットを当てる。
この説にのっとってみると、この人は案外不実の君だった!
可哀想100%でもなかったんだなあ ということが何十年ぶりに判明した‼︎
言葉の暗号から読み解くと、この人は妻がおなかに子を宿していたのにかぐや姫に求婚し、それを知った妻は夫に呪詛をかけたという。結構ドロドロ!
呪詛は、現在の大河ドラマ「光る君へ」でもよく出てきたので、何だかお馴染みになってしまった!
また、かぐや姫自身も前にやらかした罪を償うべく、いっとき地球に降ろされたというから、竹取物語にはスピ的不思議ポイントがあちこちに散りばまっている。
かぐや姫は、ひたすら相手に誠実さを求め、求婚者一人一人に合った難題を出し、それぞれは実は、各人に足りないところを突いていたものらしい。幼児用の絵本にそこまでは書いていないだけに、??が残り、子供にとっては難しくなったのだ!
この後、とうとう帝が姫に求婚するにあたり、今度は上手くいくのか? と思いきや、最後、姫は月へ戻っていくしねえ。絵本では、帝ばかりか読者も置き去りにされて、かぐや姫はおごそかに月へ昇っていく絵が描かれていた、、
ただし、竹取物語本編の方では若干その続きもあって、かぐや姫は不老不死の薬(かぐや姫の心からの文を添えて!)を帝に渡していた。
不老不死の薬と言えば、古今東西、権力者の要望に応えんとして錬金術師や仙人が取り組んできたシロモノだ。権力者という種族は、権力を極めると遂に決まってこの薬が欲しくなるらしいねw
こうして、相手に誠実さを求めたかぐや姫だったが、この話で救われるところは、帝は、姫なき世を自分だけ生き続けるのは意味がないと言って、天に一番近い山、富士山の頂上でその薬(&文)を焼かせたというオチになる点だ。
帝の愛よ天に届け という意味が込められてたという、、
安直に不死を求めるそこらの権力者とは違ってましたね♡
だから、富士山からは煙が立ち上っているのだという何とも切なく美しい結末がイイ。