‘24 1月から始まったNHK大河ドラマ「光る君へ」の初回で、いきなり衝撃的なセリフが飛び出した。
ネタバレあり〉
後に栄華を誇るあの藤原道長の父親・兼家はかなりの策士で、当初、長男・道隆には表街道を歩ませるべく汚れ仕事はさせず、一方で、粗暴だった(らしい)性格の次男・道兼には、「彼には一家の汚れ仕事をしてもらう」というようなことを、ドラマの中でセリフとして妻に語っていた。怖いですね‼︎
初回でも伏線としてか、道兼のヤバイ行動が描かれたが、この人は後に、「寛和(かんな)の変」と呼ばれる、花山天皇退位出家を仕組む最大の汚れ仕事を実行させられるのであった。
驚くべきは、権力の中枢にあるような上流貴族の仕事の一つに、こんな「裏仕事」が必須だった ということだw
これで思い出したのは、「ルパン三世」の人気作「カリオストロの城」だ。
岡田斗司夫さんの関連動画からも知識を得たのだが、作中のヴィラン・カリオストロ伯爵は、家業として偽札のゴート札を作ったり政敵を消したりと、裏のヤバイ仕事を請け負っていた。
生まれ順や親類の立ち位置のせいで、いつも汚れ仕事を担当することが家命だとしたら、カリオストロ伯爵に対して、若干同情するところだねww
この作品自体はフィクションだが、実在のヴォルジア家などには偽札や毒薬作りなどの記録があるので、史実と似たり寄ったりと考えてよかろう!
洋の東西を問わず、昔の上流貴族の掟としては、同じ兄弟でも、その役回りを父親が冷徹に振り分け、むしろ悪役に適した性質の子を利用するという「貴族の一家繁栄の為の怖い常識」があったように感じた。
(ただし、長子に限らず、兄弟の中で優秀な者を後継に選ぶこともあったらしいが、、)
「光る君へ」では、夫・兼家からそれを聞かされた妻(道隆、道兼、道長の母)は、顔をよがめて苦しそうだった。
主(あるじ)たる夫とその妻たち、、(ここも正妻、側室、その他ゴロゴロ!)、、の力関係は、大抵の場合は妻側が弱かったので、違を唱えることはできなかっただろう。
そこへ行くと、現代では、特にスポーツアスリートの世界などに気づくことだが、活躍するスターの次男率は、逆に、案外高いように感じている。
この場合少なくとも、汚れ役を押し付けられているわけではないよね!?
平和が何より!♡