ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

指南役 の南って?

日本では昔、指南番という「武芸、お作法を教える人」の役目の人がいた。現代では、これは指南役という言葉に置き換わっていると思う。

この言葉が出てくる有名なところでは、江戸時代・元禄の頃の事件「忠臣蔵」に出てくる吉良上野介(きらこうずけのすけ)と浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の話だろう。幕府から饗応役としての任務を仰せつかった内匠頭は、指南番(教える側)たる上野介に、お作法(しきたり等)を「指南」(習う側)する。
そこで色々いじめを受けて→松の廊下の刃傷沙汰となり即日切腹→翌年末の赤穂浪士による吉良邸討ち入り という事件となった。
因みに発端となったこのいじめは、当時「常識」だった(指南番に渡す)賄賂が足りなかった為らしいが、財政難だった赤穂藩はやりたくてもギリギリだったらしく、、と色々あったらしい。常識と言われてもねえw

話は少し逸れるが、このブログなので「ルパン三世」の作品に触れておくと、part2「作戦名は忠臣蔵」で、吉良の幽霊と、銭形警部扮する討ち入りの大将・大石内蔵助が出てくる楽しい作品があるよ♡


さて、忠臣蔵の話はそこまでで、今日は、今でも剣道などの「道もの(どうもの)」等のお稽古で使われている「指南」という言葉についてだ。

指北とか指東、指西と言わずに何故「南」なのか??

勘のいい方はお察しと思うが、一応調べてみたらやはり「天子は南面す」の思想に関係していた。


ただし、それには、中間にもう一つクッションがある。
昔の中国に「指南車」というものがあって、この車の上の人形はいつでも南を向くように作られており、戦時などに用いられた という。ここから、「指南役」の意味を引っ張って来たのだ。
ちなみに、画像検索で「指南車」をかけてみると、一斉にたくさん出てきて、ちょっと異様でゾッとするよw 諸葛孔明みたいな人形がリアルについているのだ!


そこで又遡って、この指南車が、なんで「南」なのかというと、先述の「天子南面」に通じる というわけなのだ。
「北の空の不動の星、北極星に天子を見立てた時、玉座でこれを背にすると南を向く」ということかららしい。
あくまで天子(皇帝)目線の南です‼︎
日本の京都の街作りも、左京区右京区の左右は、この発想から見た方角となっているね。

遡って、遡って というのはキリが無いので、もうこれくらいにしようww


だんだん聞く一方になるかもしれない「指南」という言葉ですが、今日は少し雑学を書いてみました♡