ルパン三世 & something

ルパンを語って、微笑みを届けたい  ルパンが好きな人も、これからの人も、たくさんルパンを楽しもう!

熊倉一雄さん /  声をあてる難しさ 


幼い時恥ずかしがり屋だった私を、親が少し心配し、社交性をつけるべく児童合唱団に入れた。
ある時、何名か集められて、スクールの校長先生の前で歌を歌い、気づいてみればその中からお友達と私の2名ほどがキングレコードの専属童謡歌手に選ばれていた。10才にも満たない頃のことなので自分には特に自覚は無かった。今時の子供の方が、しっかりプロ意識があるようですネ。

池袋や目黒のスタジオで、大きなマイクの前で録音した思い出が断片的に残っている。当時数年間、童謡の「たなばたさま」や「春よ来い」など数曲をソロで収録した。今聞けば、「る」の発声がR音寄りになっていて、やっぱり幼児の滑舌だ と我ながら驚く。


ある時、「サクマのキャンロップ」のCMの歌を収録することになり、(これも現場に着くまで本人には聞かされてない!)放映する女の子の映像を見ながら、私が歌をあてる。
「おいーちかったわ、キャンロップ」
の部分のソロだ。スタッフから
「もう少し〜の部分を合わせられるかな?」
と数回ダメ出し。こちらも、なんせまだ幼いので要求に応えるのは大変だ。その収録スタジオに熊倉一雄さんがいらして、優しい笑顔で
「(それで)いい、いい。」
と頭を撫でて開放してくださったのが、安堵とともにとても印象に残っている。


後で知ったが、熊倉さんを知る方は、彼は温かいお人柄だったと口を揃えて言われるらしいですね。
あの優しい声と眼差しは、忘れない。