ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

塔の春、、祝「みんなのうた」60周年


明日3月5日夜、Eテレで「みんなのうた60フィナーレ〜」という特集があるのを知り、昨年「ルパン三世」テレビアニメ化50周年を迎えたように、「みんなのうた」も60年の歴史を紡いできたことを知った。モンキー・パンチ先生が「ルパン三世」を漫画に起こした時期を合わせると、この2つはほぼ同時期の発祥のように思う。


小1の頃より数年間キングレコードの童謡部門専属になってから、合唱団だけでなく歌の個人レッスンも受けることになった。その時の主なテキストが、この「みんなのうた」歌曲集だった。これをカバンに入れて、レッスンに通ったものだ!
その頃の発表会に、ソロで歌った思い出の曲が「塔の春」。


♪ 五重の塔のすぐそばに いつも立ってる男の子
 あれは阿修羅の像   何見てる〜 ♪

この歌詞で1番が始まり、2番は平城京の佇まい、3番では遠く信貴山金剛山までの遠景を歌い込む。
静かな中にも艶やかに桜舞う、大和のくに奈良の春をみごとに表現している歌詞だ。


2番最後の歌詞、
♪ 金堂の屋根に花が散る〜♪

や、3番の最後、
♪ 少女が静かに祈ってる〜♪

のところは、最初に重音の伴奏が一度鳴るだけでほぼ無伴奏の中、声だけのアカペラとなり、「花」や「祈」の部分の音符が少し揺れる以外は、ずっとワンノート(一音)。
ボサノヴァに「ワン・ノート・サンバ」というカッコいい曲があり、これとは全く趣は異なるものの、ワンノートが多めに仕上げる曲は、総じてアカ抜けているんだよね。音が上下によく動く曲よりは、都会的でクールだという説をどこかで読んだことがある。
古都、奈良の都が“都会的”とは奇遇だが、この場合は、落ち着いて、より思索的な効果があるように思い、この曲のここも好きなんだなぁ。


「塔の春」は「みんなのうた」における「お国自慢シリーズ・奈良県」の曲で、作詞作曲とも大人向けと言っていい渋く深い味わいがある。幼い小学生の私に、先生がこれを選曲されたのには運命を感じる!
後に私が取り組むことになる、三弦の地歌につながる和の情緒があったから。


この曲の実際の放映は古いため、それを見たことはないが、何十年来好きで、繰り返し自分の心の中で歌ってきたので、もう逆にそれでいいのかなと思ってる。
ただ、曲に即した古都奈良の映像は、やはり見てみたいね。


子供が園児の頃は、ちょうど「おしりかじり虫」が大ヒット。どこの運動会でもこのダンスが人気だった。また、北島三郎さんが歌う「北風小僧の寒太郎」や尾藤イサオさんの歌う「サラマンドラ」などを、家ではDVDで一緒に楽しんだ。


みんなのうた」も、「ルパン三世」も今のpart6に至るまで、大きな枠が決まった中で様々なアーティストが自由に料理をし、多くの色とりどりの作品を輩出している点が似ている。長く愛されてきた秘訣だね♡


実体験を語ることで、「みんなのうた」60周年への感謝と祝意を届けたいと思う♡