今年は日本各地で桜の開花が早く、いつもなら4月の入学式の頃に咲くところ、今年は3月の卒業式の頃に、早くも桜が見られたそうです。
これから新しい人たちが集まる入学式に花を添えるのもいいですが、学校や会社の一区切りとしての3月に、頑張った自分へと皆とのお別れの涙に寄り添う桜の花は、より優しい癒しになるような気がして、それもいいなと思っています♡
ある時、歌舞伎の『吉野山』を見ているうちに、遠い昔に箏で弾いたことのある、その名も『吉野山』という曲があったことを思い出しました。
「宮城道雄小曲集」という箏の手ほどきの教本に掲載されている易しい曲です。ちなみに、この小曲集の中の色々な歌詞は、万葉集や古今集の和歌なども含まれています。
さて、今日のテーマの(奈良県の)吉野山は古くから桜の名所で、こういう絶景は一目千本(ひとめせんぼん)と呼ばれるそうですね♡
この『吉野山』の歌詞は
吉野山 霞の奥は知らねども
みゆるかぎりは 櫻なりけり
by 八田知紀
この作詞者は、幕末から明治にかけての薩摩藩士&文人 とのこと。
また、古今和歌集の歌が歌詞になった『春霞』という、桜にちなんだ曲もあります。
春霞 色のちぐさに見えつるは
たなびく山の 花の かげかも
by 藤原興風
いずれも、ゆったりと味わいのある小品です。
ご近所の桜と合わせ、これらの歌詞から情緒を味わっていただき、年度末の忙しさに一服の潤いを♡