日本は今、インバウンドで海外からの旅行者が増えている。日本のあれこれに魅力を感じて来日してくれるのは、単純に嬉しい♡
一方で、色々な都市の再開発で出来た街は、世界共通の似たような雰囲気となってしまうことも、、近代的な発展はもちろん大切なのだが、その中で日本らしさが薄れていくのは残念だ。ならば、海外の人も憧れる魅力的な日本でいたいなら、どういう工夫がいるだろう??
『京都画報』(TOKYO MX )という番組を見た。
そこでは「京都迎賓館」を舞台に、次代へ繋ぐ伝統技能や活用等を紹介された。
数寄屋大工 左官 建具 畳 漆 庭園
截金(きりかね)物 石造工芸 竹垣、、
古都京都には、これらに携わる多くの職人さん達が多く住み、日本の伝統を守り、また同時に、現代を見据える研究をも怠らないのだった。
番組では、人間国宝 上野為ニさんの作品を復元した縮緬の訪問着(飛ぶ鳥と柿を配した柄)を美しく着こなした 女優の常盤貴子さんが進行を務め、その姿も魅力的だった♡
日本の伝統工芸の各々に魅せられる中でも、「ああ、スッキリと素敵だなあ」と感じたのは、『和会食棟』の床の間のしつらいだった。
長く広い床の間に飾られるのは掛け軸と置き物が各一つずつ!お茶室のような小間の床の間ではよく見かける取り合わせなのだが、あんなに長い床の間であってもスッキリと単品ずつで‼︎ あれこれと飾り立てることはなく、静謐な空間を大切にして美を整える。個人的には、こういうのは日本らしい美の特徴のような気がした。
「品格ある簡素さ」とでもいうものだろう。
(これに反して、家などで狭い棚なのについ色々と物を飾っていってしまいがちなのは反省だww)
また庭園は、庭屋一如(ていおくいちにょ)という伝統的な考え方に基づき設計され、草木や石組みを配し、日本の原風景である水田をイメージしたデザインとなっているという。
その他、数寄屋造りの数寄屋大工さんによる「ねじ組の手法」の紹介や、華やかだが品のある截金工芸の紹介、漆のテーブル他、調度品の作成とそのメンテナンス、、迎賓館の内外は、その一つ一つが職人さん達の手になる素晴らしい作品の数々で満ちていた♡
残念ながら字数の関係で、以上は書き留めたメモの一部でしかないが、一端でもお伝え出来たら嬉しい。
海外の賓客がこの空気に触れた時、何を感じられるだろう?
おそらくその「清らかな静謐」に価値を見出すと思う。
日本の伝統美に見られる日本らしさが、こうして伝承され守られて発展していることを目の当たりにし、冒頭で書いた憂いは杞憂に終わったようで良かった!
海外の方に人気の日本のアニメやお食事はもちろん私も好きだ!
だがその他に、このような本格的な各種の日本の伝統美も見聞きしたり触れてみたりするといい♡
そしてこのような職人芸はこの先も絶えずに続いていって欲しいと思った。
10/27追記)
YouTube動画『全国無料テレビ BS11』にて本放送が見られることがわかった。(オススメ動画に挙がって来た!)
いつ迄upされるかわからないが、ご興味のある方はどうぞ‼︎