かつて、花魁(おいらん)瀬川に対して、
「俺がお前を幸せにしてえの!」
そんな告白をしていた頃に比べると、蔦重もずいぶん成長したね!
尤も、若き日の蔦重の ‘どストレートさ‘ は、「蔦重好き歴」が長かった瀬川にしてみればこれはこれで嬉しかったかもしれないが!
瀬川の遊女という仕事柄、彼女の身体を心配する私としては、「実際、瀬川が苦労するだけではないか?」と、一人で憤慨してた。(←これは少数派だったみたいだw) 蔦重は実現性が乏しいことを言って身を引くということは出来ないなんて、子供じみてると思ったものだが、ここまで視てきて解ったが、母親譲りの ‘筋金入り’ 押しの強さがある彼にとっては、「引く」という選択肢はあまり上がってこないようだね!
それにしても、母親へ憎しみの感情がある蔦重でも、親子の不思議な繋がりはあるものねえ。
日本橋へ進出することを忘八の前でタンカを切った、蔦重のあのカッコいい口上のあたりから、人の長所を見抜く目がしっかり育っていた蔦重は、今度の告白でそれを十二分に言葉に表した。おていさんの数々の目立たない美徳を過不足なく言い切ったところは、お見事だった♡
つい出てきてしまう「俺」を「私」に言い換えて変わろうと努力するところも、微笑ましいし可愛らしい!
(横浜流星さん上手い憎い♡)
蔦重の言葉には力がこもっていながら理路整然と説得力があり、この「正式な」プロポーズには、おていさん、グッときたよね。
これぞ大店(おおだな)を張る「利き者 蔦重」の真骨頂であった。
最初はビジネス妻だったおていさんと蔦重の2人の間柄には、ああ言った一幕が必要だったような気がする。2人で力を合わせて強く前へ進むためにも♡
だが一方で、(ドラマでは)蔦重に対してBLの歌麿が複雑な思いになって、、
あっちを立てればこっちが立たず。一つの組織(家庭も!)を丸く運営するのって、時に困難なものねえ と思ってしまった。
蔦重と妻のおていさんが心が通い合ったのを、涙ながらにも「良かったね」と喜んであげる歌麿は優しい、、辛いね。
『べらぼう』ではこのところ連続で、好きな相手に心を届けるシーンが続き、温かい気持ちになっている。
そのもう一つは、前回の花魁誰袖と田沼意知(おきとも)の可愛らしい一コマだ。ウブな(ドラマ設定)意知の誰袖への精一杯の告白。
「好いたひとに、私はなんてこと(松前藩の抜け荷画策の手伝い)をさせているのだという思いが(情けなく)、、」という素直な感情は、愛が育っている証拠だし誠実だし、、一番感動したところだった。
ただ、こちらの方は次回の展開が恐ろしくて、史実は曲げられないし、、
泣ける。