最近、Eテレ「100分de名著」で谷川俊太郎さんの詩の数々が取り上げられ、感銘を受けたばかり。
一方、‘21 キングオブコント 1回戦のザ・マミィの勝ち抜きネタを、家で少し説明を受けながら見る機会があった!
このネタは合唱曲『春に』が鍵を握る。作曲は木下牧子さん、作詞は谷川俊太郎さんだ。曲も詩も、とても美しい。
(以下、ザ・マミィの酒井さんと林田さんの敬称略)
コント中で歌が始まるまでの設定を短く書くと、
酒井が出来心で林田からドロボーしようとするが、信頼されたのが嬉しくて思いとどまる。これを一部始終見ていた林田から、さらに「ありがとう」と感謝され、、
♪ この気持ちはなんだろう〜
酒井が手を広げて歌い始める!まず、この動作がこの歌詞の心にピッタリなのよ!
♪ 目に見えないエネルギーの流れが〜
酒井を受けて歌い始める林田は、対照的に真面目に真っ直ぐに歩いていく。これはなんだか合唱部っぽくてウケる〜!
♪ この気持ちはなんだろう〜
2人で声を合わせ抱き合ってコントを締める。会場は大ウケだ‼︎
私も、歌のこととか色々知ってから見ると、一層楽しかった♡
その年は ‘ 空気階段 ‘ が優勝したので、ザ・マミィは、惜しくも逃してしまったが、1回戦のこのネタは特に保存級によく出来ていると思うのね。
ちょうど数日前、TV放映されたディズニーアニメ『美女と野獣』のワンシーンで、野獣は身を挺して狼から美女ベルを救う。ベルの介抱で回復した野獣に、「ありがとう 命を救ってくれて」とベルが言った時、「こんな気持ちは初めてだ」と野獣は心でつぶやいた。
あのコントのザ・マミィの気持ちとシンクロしていた‼︎
さて、『春に』は合唱曲としてある時期教科書にも載って、皆んな歌ったことがあるような曲らしい。家では息子たちが小学校の頃に歌ったらしく、聞けば、「もっと上の学年の人達も(学校の教科書で)歌っていたと思う」と言う。下地としてその世代の共通認識があるわけで、あのネタは、一層ウケたみたいなのね。(知らなかったわ〜w)
それから各種動画でこの歌を何回も聞いては、「ああ、すてき♡」と感動している。特に、岡崎高校コーラス部による混声合唱の動画に魅せられた。
自分は中高時代、女子校の合唱部員だったので、その頃の女子の声とか雰囲気は実感として思い出せるのだが、この合唱の途中で男声部分になるとなんとも言えない魅力が押し寄せる!(当然ながら)あの頃これは無かったなあと今更ながら羨ましくさえ感じるのだw きっと、男子校合唱部だった人は、反対方向で同じ魅力を感じることだろう。
真っ直ぐで純粋で、透き通って♡
個人的意見だが、『春に』の曲は、その歌詞の性質から高校生くらいの声質が一番ステキに感じている。
人間の声は、容貌より歳を取りづらいものらしいが、それでもやはり声も少しずつ歳を取るのよねぇ!声そのものも発声も落ち着きも‼︎
その微妙な違いがこの曲にはより大切で、効いてるような気がしている。
谷川俊太郎さん、ザ・マミィ、野獣、混声合唱、、目に見えないエネルギーの流れに私は突き動かされて、これを書くこととなりました♡