アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の戦いが終わった。
川崎フロンターレは決勝戦まで駆け上がり、サウジリーグ一番手のアルアハリとの対戦で惜しくも敗れ、準優勝となった。選手達は懸命なプレーを続けたものの、アルアハリは枠内シュートをよく飛ばし、噂に違わず攻撃力に優れていた。怒涛の攻めにキーパー山口瑠偉は好セーブを連続したが、それでもさすがにムリからぬシュートは生まれてしまった。
トーナメントの最終盤はサウジアラビアの地で開催され、勝ち上った川崎フロンターレや横浜マリノスは、不利な日程を組まされたりと完全アウェイだった点の不満は当然ある!そんな中、雄々しくも戦い抜いた選手達に拍手を送りたい。
今大会、4強の時点では川崎Fの他は全てがサウジリーグのクラブで、しかも相手の選手は、元ヨーロッパリーグなどで名を馳せた人達がゴロゴロしている!
そんな中、川崎Fはサウジ勢に比べると平均年齢も若くフレッシュな魅力に溢れるが、今なお成長過程でもあり、それを利点に変えるしかない(相手との)差はあったようだ。
だが、長谷部監督の、時に大胆かつ的確な采配は脱帽ものだったし、年明けからの就任で新体制の下、よくここまで率いて下さいました♡
最後の敗戦の弁の中に、前監督の鬼木さんから引き継いだこと(その功績もあるということ)を織り込む配慮にお人柄を感じ、彼が人格者であるところも尊敬する。
個人的には、準決勝、クリスチアーノ・ロナウド擁するアルナスル戦が一番印象深い。86分からのクリロナの怒涛の攻めは、過去何回も魅せてきたポルトガル率いるロナウドの闘志を感じさせ、脅威と魅力に溢れる。
彼と対峙しなければならなかった(日本代表でもある)期待の成長株、高井選手は「(ATを含めた)最後の10分は45分に感じた!」と試合後の感想を述べた。
その点では、’横綱’ クリロナの胸を借りた試合の中で、川崎Fの面々が本気の実戦で得たものは大きかっただろう。ちょうどこちらには、大関もいますしね‼︎
世界に、クリロナやメッシの背中を追いかけて育ったサッカー選手は多い。
クリロナは試合後、ピッチ上で不可解な所作を見せた。よく見ると、ゴール前の自分の(入らなかった)シュートと佐々木との一騎打ちシーンを回想しているのだった。衆目も介せず一人の世界に没入し、自分が合点のいかなかったプレーを即探求するのだった、、明日のために。選手生命ある限り!
彼は後輩達にどこまで教えを授けるのだろうか♡ 選手のみならず私たちも、そんなクリロナな背中を見せられて、えも言われぬ感動に包まれた。
彼がここで敗退したことは、意図せずも、特に日本の視聴者に学びを与えることとなった。有り難く拝受する。
つくづく、サッカー界における彼の存在と影響力は今だ大きい。
最後に今大会を振り返ると、準決勝アルナスル戦で伊藤のボレーシュートを皮切りに躍動した川崎Fの勇姿が、一番目に焼き付いている♡
世界の舞台で戦ってきた経験豊富な猛者達を相手に、存分に戦う機会を得て、川崎フロンターレの選手達はこの経験を糧に一回りも二回りも大きくなって、再度挑戦して下さい!
日本からおよそ700名ものサポーターが駆けつけた最終戦。監督、選手、スタッフ、応援、、その全てにありがとう♡