何がしかの教えを授けてきた人が、あるところで役目を終了し、アッサリと身を引く人がいる!
まずはモーゼ。
「モーゼの十戒」でお馴染み。でもあまりお馴染みでない方にザッと人物紹介をすると(wikiより)、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教等の多くの宗教における預言者の一人で、BC 16C〜13C辺りの生誕とされる。モーゼは、民に「十戒」と呼ばれる10の戒律を説いた。旧約聖書の「出エジプト記」の数々の逸話などが有名だ。
ヘブライ人奴隷を引き連れて、エジプトを出ようとする「出エジプト」。
行き詰まった時、海が割れて通り終わった後にまた海が閉じていくというこのシーンは、映画を始め数々のゲームなどでもご存知だろう。
お話の方は「十戒」の映画などを見ていただくとして、預言者、指導者として率いてきたモーゼは、あるところまで来ると、「私はここから先は行くことは出来ない」と言って、皆んなと別れる場面がある。モーゼでさえ、過去に犯した少しの罪のためにその先へ行くことは神からお許しが出ないのだとか、、
何だか厳し〜い!
もう一つは『源氏物語』須磨の巻。
ここで登場する明石入道(あかしのにゅうどう)と呼ばれる地方の役人は、一人娘をやんごとなき方へ嫁がせることが一生の夢で、セレブの素養や和歌や箏など諸芸百般を娘に授けてきた元祖教育パパだ!住吉大社にせっせと願掛けすることも欠かさない‼︎
霊験あらたかにも、光源氏が須磨へ流れてきた時に、娘「明石の姫君」を引き合わせて宿願は達成された。姫君が光源氏との女子を懐妊し、母子で京の都に呼ばれた時、入道は自分の妻も付き添わせることにした。明石入道は、妻子と孫に今生の別れをして、山へ、、
そこまで親子べったりだった場合、子離れも難しかろうにと、妙に感心はしているww
まあ、それほどまでの大望だったんだねえ。怖いくらいに一本、筋が通っているなあと、この人のことは物語中でも特に印象深い!
こういうタイプの人を別に推奨するわけでもなく、強烈過ぎて真似したいとも思わないが、この世には、たま〜にこういう徹頭徹尾型の信念の人っているんだなあ と舌を巻く次第ww