ルパン三世 & something

大好きなルパン三世、他、色々なことを気ままに綴ってます♡

石坂浩二さんの名演技 from『べらぼう』/『なんでも鑑定団』『白い巨塔』

俳優 石坂浩二さんは、特にインテリ、知恵者 という役柄で、ひときわ滲み出るものがあるように思う。お若い時は、もちろんイケメン枠でもご活躍のようだったが、自分がリアルタイムで印象に残るのは、彼の役者人生の後半の方なので!

石坂さんが『開運!なんでも鑑定団』のMCをされていた時、(大学の先輩&)番組プロデューサーの紹介で、観覧席で友人達と一度ナマで見たことがある。その時も「石坂さんはすごく頭のいい人だ」と聞いていた。
また、ドラマ『白い巨塔』では、昨年惜しくも亡くなられた西田敏行さん(主人公、唐沢寿明さん演じる医師の義父で民間病院長の役)の人たらし&抜け目のない役どころと、石坂浩二さん演じる大学病院の医師で教授の役どころ、、ベテラン役者2人の対照的な棲み分けが、見ていてとても面白かった!
当時「いかにもいそうな人だ!」と、知人の医師には超ウケていたww
きっと、石坂さんの演技の精神にはリアリズムが流れているのね!

ドラマ撮影のオフショット映像を見た時、役柄が敵対する関係の石坂さんと西田さんは、終わりのカチンコの音と共に、素の楽しそうな談笑に切り替わった!
逆に言えば、お2人ともすぐに役に入れるベテランぶり、かつ、いわゆる(役者として)憑依型では無いタイプであることが、いかにも「らしいな」と思ったものだ。

このように脚本の読み込みで作り上げる人物像が的確なので、この度『べらぼう』での「松平武元(たけちか)」役でも、やはり上手いなあと感心しており、‘ 江戸城パート‘ で渡辺謙さん演じる田沼意次vs松平武元 が腹芸を戦わせていくところは、本作でも特に重厚なシーンとなっている♡


能役者、世阿弥の説く‘時分の花‘ ではないが、『べらぼう』では、横浜流星さん、小芝風花さんら若手が活き活きと溌剌に演じる一方で、江戸市中の里見浩太朗さんや幕閣の石坂浩二さんなどベテランの方の数々の演技にそれぞれの ‘花‘ が咲き、まるで『花伝書』を体現しているようでもあり、見応えあるものとなっている♡
さらに別枠として、余人を持って代え難いほどの適役、「市原隼人さん演じる鳥山検校」は、‘ 危険なほどの魅惑の花 ‘ を咲かせている!