今年、阿部一二三選手の引いた決勝戦発表順の笑神籤(えみくじ)は、絶妙な面白さを生み出した。昨年の覇者から対抗馬と目されるコンビが続いたのだ!見るからに福々しい阿部選手によって、のっけから番組を盛り上がることとなった。
ところで、ガラガラと笑神籤が回っている間、令和ロマン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、となった順番を、直観で私は家族に宣言して言い当てていった!(希望的観測もあったかなあ!?) 別にそれがどうした?なのだが、それで自分への馬力も上がったのだった‼︎
今年は審査員も9名と増やしたことは、統計は母数が多いほど正確性が増すというのに似て、いい風に作用し順当な順位が出て良かったと思う。
Mー1史上2連覇優勝を果たした「令和ロマン」は、世界三代テノールで言うところの帝王プラシド・ドミンゴに匹敵すると感じていて、実力貫禄十分なのは小憎らしいほどだ‼︎ お笑いには疎くても音楽好きの方ならば、このコンビの立ち位置がこれでお分かりいただけると思う。
私は、その覇者に立ち向かう「真空ジェシカ」を今年は一推しにしていた。彼らは実力があり決勝戦の常連でもある。特にルパンファミリーのキャラクターのフォルムに似ている川北は、ポーズもスタイリッシュに決まるし色気を感じる!
芸人でもあるけど、アーティストなんだなあ♡
(家には、別の理由でもう一名「真空〜」推しがいて、今でもあそこが1位だったと言ってるのよw)
一方で、自分には新顔だった「バッテリィズ」のエースのアホっぷりは気楽に笑えて楽しくて、また趣が違う「好敵手現る」となり、先行きがいよいよわからなくなったw ホントにアホでは出来ないことよね!
エースの「細そうすぎるやろ!」には笑ったなあ‼︎
その勢いと古典的な芸風の(むしろ)新鮮さで、(一次の)決勝戦では「令和〜」もまくって一位に躍り出たのは見事だった♡
さて、優勝決定戦の「真空〜」のネタは、長めの無言の芸なる高難度なワザに挑戦したところを個人的には見込んだ。楽器や歌でもそうだが、のべつ掻き鳴らし歌いまくるのが上手い芸とは限らず、沈黙の間合いがあってこそ有音の時が生きると思っているので、、
川北がガクに迫るスリリングな間には唸ってしまい、この挑戦に優勝をあげたかったんだけどなあ!
ただ、「令和ロマン」にもそうした間はちゃんとあったのが流石なところだ。彼らはとにかくネタの作り込みに四方ヌカリが無い!さらに、ケムリが巨体で両手を振り回し、エンディングに向け盛り上げていったところは、きっと現場では圧巻だったのだろう。
「後半が失速した」という指摘はMー1でよく言われることで、彼らさえもかつてそう言われたことがあったが、そこもキッチリ修正してきたあたりは、天才のみならず努力の結果でもあっただろう。
決定戦で唯一「真空〜」に入れたナイツ塙さんの振り返り動画を見た。
そこでは、「昨年優勝の『令和〜』とは違ったコンビに入れてあげたいという気持ちもあった」的な発言があり、塙さんって優しいなあと思った。
しかし、(最終の3組は僅差だったとは言え)決定戦ではそのような別の裁定が働かない限り、今回、「令和〜」以外が優勝することはやっぱり難しかっただろうね。
Mー1 には自分にとっての新人発掘の期待もあり、そういう意味では最後まで残っていった「バッテリィズ」を始め、「エバース」「ダイタク」「ジョックロック」も印象に残り、個人的には今後を期待するコンビとなった。
又、ここに挙げてない人達でも、世代感覚の違いだろうか、息子達はよく笑っていたコンビがあったことを書き添えておく!
本来話芸であるはずのMー1は、最近は演じる動作も加点となるようで、決勝戦での彼らの熱演ぶりに感動すら覚えた♡
今年のMー1は、あの「かまいたち」でさえ「ミルクボーイ」の勢いに消されて優勝できなかった伝説の2019年以来の接戦のイメージで、見応えがあった。
お笑いコンビの興隆で、世の中をどんどん笑わせていってほしいな♡