大好きな「ブラタモリ」の復活とあって三夜連続録画して楽しんだ。
今回シリーズは東海道五十三次からのもう一つの分岐、「五十七次の旅」がテーマだった。
大名達が京の天皇と接触するのを避けるため、大津から京都に入った直後の三叉路で、東海道と道が分かれてから54km、大阪中心部へ通じる道だ。
五十四次目からの途中の宿場町は、伏見・淀・枚方(ひらかた)・守口。
ちょうど分岐点に位置する所の街道土産、大津絵は当時大流行りだったらしい。
代表的なのは「鬼の絵」だといい、当代絵師、高橋松山さん(5代目)が解説してくれた。鬼の代表的な特徴を描く顔まわりのポイントは3つ。
牛のツノ
豚の鼻
猫のヒゲ
このヒゲに関しては最近は省略されがちだが、大津絵ではちゃんと入れる!
とは、高橋さん弁。
伝わるところには伝わっているもんです♡
意匠の出どころが、牛、豚、猫と、家畜的な身近な動物であることが共通するなあ。
それに、記憶にある鬼の鼻は豚でしたっけ?
ちゃんと認識したことはなかったなw
ついでにこの際、鬼のちょっとしたエキスパートになってみましょうか!?
蘊蓄をザ〜っと並べていきます。
いわゆる鬼門と言われる丑寅(北東)の方角にちなんだ丑の角に虎柄のパンツ。
赤鬼、青鬼とかで有名な鬼には5色あり、この他は、緑、黒、黄(or 白)。
各色は煩悩を表す。順番に貪欲、瞋(じん:自分の嫌いなものを憎み嫌う心)、惛沈睡眠(心の落ち込みと眠気)、疑、じょうこ悪作(心の浮つきと後悔)。
こうしてみれば、なんのことはない、鬼とは人間のことだったww