ルパン三世 & something

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夏井先生からの指摘 他 from プレバト‼︎ 俳句の金秋戦‘24予選

プレバト‼︎ 俳句コーナーでは、先頃2週にわたり今年の金秋戦の予選が行われ、本戦への出場者が選ばれた。今日ここでは、秀句というより、夏井先生の数々の指摘で学べるところに焦点を合わせて取り上げてみた。中には、俳句に留まらない示唆に富むものもあると思う。
尚、各ブロック(ABC)の対戦で、ブロック毎のテーマ、順位は◯印の番号で、作者名(敬称略)の前に付記しておく。


1)テーマから遠くならないように注意

テーマ「一人暮らし」
のろのろと 包帯広げ干す 秋夜 B④皆藤愛子 

薄めたシャンプー 朝冷のワンルーム 
                B①森迫永依 

前者は、後者に比べると若干テーマから遠くなるとの指摘あり。実は家でも少し前、息子がサッカーで手指を怪我したのだが、現に包帯を広げ干していたのは ‘私‘ だったので、この句は皆藤さんご自身の体験に基づくリアリティはあるものの、先生のこの指摘、自分には共感しまくりだったww その点、後者の句は助っ人のいない一人暮らしあるある感が読んで取れるというわけだ。


2)類想類句に注意

テーマ「一人暮らし」
母からの手紙 無月のダンボール B⑤春風亭昇吉

「俳句において 類想類句は 戦うべき一番大きな壁」と先生は言う。
ベタ、ありがち というのはまず避けなければいけないのだね!
ただ、場数を踏まないと類想類句はわからないもので、こういうところにも、学問の向上は一朝一夕には成らない厳しさがあるようだ。
自分で、いいのが出来たなあ とすぐ思ってしまうような時は、大体要注意らしいよw

3)わざと入れた言葉には注意

テーマ「一人旅」
月白や 温泉にいる 吾(あ)と腫瘍(しゅよう)  
               C③犬山紙子

永世名人たちの指摘にもあったが、この句の中七「にいる」が散文的、説明臭くなってしまった。これについて、犬山さんが、「わざと入れました」とのことだが、俳句は説明臭い語を嫌う。
先生曰く「その わざと入れる は大抵失敗する!」とのことw

尚、先生に添削によって見違えるように変化した句は、

月白や 旅の湯に 吾と吾が(わが)腫瘍 

ピリリと引き締まった。

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この他、通常回でも気づいていることを付け足すと、、

テーマ「一人旅」
退職金一括 金秋の四季島 C⑤パックン

これは皆から、「退職金で島を買ったの?」「観光列車を丸ごと買ったのか?」という誤解を生んでしまった一句!「退職金一括」という言葉のインパクトはあるのだけれど。
これを先生が直すと、

退職金の旅よ 金秋の四季島

この番組では、俳句を先生が直せば俄然良くなるのだが、時たま、直したところで平凡な句がある!
もちろん、先生は原句を尊重して直すためにそうなるわけだが、それならば、そもそも句材を変えた方が良かったのではないか?となってしまう。今のその人が詠むならば、相変わらず同様のものしか詠めないのだから!

私は言葉への興味と楽しさでプレバト‼︎ を見ており、自分では俳句を詠むつもりはないもののw、こういう句に出会う時が一番、句を詠むことの難しさを感じている!多分、地道に総合的な実力やセンスを磨いていくほかはないのだろう。
これは、俳句の向上に限らぬことかもしれないねww


プレバト‼︎ は、常連を含む出演者達が闘志満々で挑み、互いにやり合うのも面白い。バラエティー番組でもあるため、きっと出演者にはそのような歯に衣(きぬ)着せぬ発言を推奨されているのだろう!
一方で順位発表の時など、気弱で自虐的な発言が出てきたりと人間味を見せるw

たまに登場する的場浩司さんは、俳優ながらMC浜ちゃんやお笑い芸人からよく絡まれからかわれ、彼もそれに受けて立ち、返しているのが面白い。きっとイジリがいのある相手なんでしょうねww

その彼は、俳優の下積み時代を素直に詠んだ句で、今回見事本戦進出を果たしたので、それを載せて終えることとする♡

テーマ「一人飯
削(そ)げし頬 月下(げっか)貪る(むさぼる) 
パンの耳          A①的場浩司