ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

あの世での姿は、この世のいつの姿なのか? from 映画「リメンバー・ミー」

〈ネタバレ注意〉

本題の前にまずこの話。
映画「リメンバー・ミー」の原題は、‘ COCO ‘ だ。

ココ(COCO)とは、白髪で穏やかな 少年ミゲルの‘ひいお婆さん‘だ。かなり高齢で、映画ではいつも椅子に座っている。
この人が少女の頃に両親と撮った写真が、この話の核心。父親の顔の部分だけが破られて無くて、祭壇に飾ってあるのだ。

ちなみに、祭壇の周囲には特に黄色の花が多く飾られているが、死者の骨を守護するアステカの女神の花、メキシコマリーゴールドだ。この黄色い花は、あの世の道にも敷き詰められており、この映画の映像を華やかにエキゾティックにしている!
メキシコでは、この世の人が故人を覚えている限り、あの世では生き続けられると信じられている。(古くなれば、祭壇に写真が飾られているかどうかがカギとなる)
この伝統が、この映画のベースにある。


音楽をやるため、家族を置いて家を飛び出た父親は、祭壇に顔写真が無い亡き後、あの世で生き続けられるかどうかは、父親のことを覚えている最後の人、ココ次第なのだ。
そのキーパーソンだからCOCOが、タイトルになっていると思われ、原題の命名は冷静で論理的!
そこへ行くと、邦題「リメンバー・ミー」は、かなりエモーショナルだ。
邦題がCOCO (ココ)ならば、日本では果たして通用したかな?
COCOにしなかった理由は、(良くも悪くも!) ‘ わかりにくい ‘ というだけではないようだ。


さて、本題。
ラストで、ココが亡くなってあの世に行き、両親と再会した時の姿は、この3人のうちで一番歳寄りの白髪姿になっており、私はこの絵面にいつも違和感を覚えているww
映画ではそのあと、生者と死者の祭りで、彼らはこの世でミゲル達と合流するシーンもあるので、映画制作側はかなり悩んだところだろうね。
その整合性とどちらを取るのか、、??


家でこのことを話し合ってみたのだが、きっと、祭壇に飾った写真のまま、この世の人の記憶の姿で、あの世に反映されるのだろう ということになった!

「晩年の白髪の姿」の母親ココを(亡くなった後)祭壇に飾ったのは、ミゲルが音楽をやることに大反対した祖母(ココの娘)だ!それを見せるワンカットがある‼︎
だからココは、あの世でもその姿で登場したんだろうねww

ついでに言えば、ミゲルの祖母は、ギターを折ってミゲルに音楽を禁止するわ、ココの最晩年の写真を飾るわ で、、

「だからあのお婆さん(ミゲルの祖母)は、いつも戦犯なんだよ‼︎」

家では、そう苦笑したのであったww

だが、そもそもこの人が頑固なお陰で、この人気作が出来上がった というのも重要な事実なんだけどね♡