今日は、part3の次元回「ルパンが戦車でやってきた」について語る。
(以下、激しくネタバレ注意!)
ギャランコ隊長と次元は9年来の戦友。
次元曰く、かつて銃の腕を彼に磨いてもらったらしい。
寄る歳なみの心細さと囁かれたオカネに眩んでしまい、敵に内通したギャランコの不審な行動を、久々に再開した次元は、早くも鋭くキャッチする。
(私なら全然見破れなかったがw)
内容濃い20分強の作品の中でも、個人的に思う、一番優しくて一番印象的な絵は、ラストのところだ。
ギャランコを葬った小さな墓に、次元は、墓標代わりにギャランコの愛銃を立てる。
その銃に、ギャランコが、9年前の戦時でもいつも頭に巻いていたシンボルの水色の鉢巻を、次元は巻いてあげるのだった。
次元らしい 次元の優しさが光るシーンである♡
彼らの稼業の哀愁漂う場面なのだ。
簡素だが、それゆえにかえって心のこもるお墓である。
ギャランコが心を怯(ひる)ませてしまったことも何もかも、次元は分かるし赦すのだ、、
ギャランコの気持ちを一番よくわかっている次元の、精一杯の手向けであった、、。
本作はちゃんとコミカルなシーンもありますよ!ゼニも不二子も五ヱ門も、らしい役回りで出てくるし、特にゴエは「るろ剣」剣心の逆刃刀よろしく、ルパンと不二子が敵襲の危機の時、峰打ちでなぎ倒して救うんだよw
次元とギャランコの最期の言葉のやり取りは泣かせるし、そしてギャランコが昔の心を取り戻した途端、彼は次元をかばって敵の糾弾に倒れる、、。
そこに「ルパンが戦車でやって」きて、part3のテーマ曲 ♪ セクシーアドベンチャー♪ のBGMに乗せ、ルパンファミリー総出で反撃が始まるところは、もーどうやっつけてくれるんだろうとワクワクするね!
沈む夕陽のラストシーン。
次元がギャランコのお墓の前で「あばよ、ギャランコ」と声をかける。
ギャランコは、最後に次元と再会してカッコいい自分を取り戻すことが出来て、せめて幸せだったかな?
センチメンタリズムは邪魔でしょうか?
ハードボイルドな次元回の余韻が身に沁みる。