ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

堀川、、香りの話

数十年前、勤務先の配属で、ほんの短期間だが文章を書く仕事をしていた頃、九段下界隈に通っていたことがある。
ある日、同僚の女子数名と、近くにあった料亭 “ 寿白 “ のランチへ行ってみようということになった。格式高い黒塗りの塀のそのお店に少し緊張して入ると、急に非日常の空間で、いい香りがする。お席では鯛茶漬けを戴き、室礼もお膳も全てに趣があって感動したのを覚えている。お会計を済ませた後、美味しかったことを告げ、勇気を出して香りのことを聞いてみた!
すると、親切にも女将が銘柄などを教えてくれた。それは、松栄堂の「堀川」というお香だった。

後日shopで探すと、それはエンジ色の渦巻き状のお香で、買って家でも使ってみた。
寿白で感じたあの時と同じ艶なる香りに最初は悦に入っていたが、普通の家庭には少し濃厚過ぎたかな? その後、同じ系列の「白川」という「堀川」よりは少しスッキリした香りに変えてみて、やはり喜んだりしていたw
長過ぎた優雅なる独身貴族の頃の話だww
その後、結婚して育児期になったら、赤ちゃんにそんな香りは強すぎるし、それどころでは無くなって何となく今に至っている!


香りについてのマイナスな思い出も、実はある!
小学生の頃、塾の教室で、ある母親が子の入塾検討のため後方で見学していたことがあった。夏だったのだろう、熱気で暑かったのか、その母はおもむろに扇子で仰ぎ出したのだが、その扇子から発する香りが強すぎて、次第に男子達が後方から順に「クサイクサイ」と呟き出して、その両者を見て、ヒヤヒヤしたり可笑しかったのを覚えている。私もその時は勉強どころではなかったかもw
男児って「忖度無し」なのだ!
でも、その母は強い、そのざわめきに気づいてなかった!!


香りは、自己満足で強すぎると公害になったり、自分でも酔ったりさえしちゃうものだ。冷房の季節に、部屋に入った途端ヒヤッとするのは強すぎると聞いたことがあるが、香りもそれに似て、ほのかな位がちょうど良いのだろう。
1人住まいならともかく、家族がいたりしたら個々人で好みも違うから、用法容量を守らないとイカンだろうw


最近は、大型商業ビルには必ずアロマのお店が入っていて、側を通ると、フワッと気分が良くなるものだ。五感の一角を担う嗅覚に対する香りやアロマは、上手く使えば、きっと想像以上の癒し効果なんかがあると想う。