ルパン三世 & something

ルパンを語って微笑みを届けたい  他にも気ままに綴ってます♡

ゴリウォーグのケークウォーク、、from「ルパン対奇人二面相」

シュールレアリスムの奇才芸術家・ダリをもじったであろう本作の主人公ダレの本作については、過去何度か触れたことがあるが、今回はBGMの観点から綴る。


ドヴュッシー作「こどもの領分」より、「ゴリウォーグのケークウォーク」という曲は(題名は分からずとも)よく知られたメロディーだが、これが本作のBGMに使われていることが、実はず〜っと気がかりだった。
音楽自体はユニークな佳曲なだけに、この選曲はなぜ?と。芸術家としてユニークなダレ(ダリ)に、ただのユニークつながりとして合わせただけではないだろう と!

そしてこの度、私がこの曲の題名を知ったことで、ちょっとした謎が解けたのでそのご披露だw


「ルパン対奇人二面相」は、ダレが、アーティスト的感性からルパンの風貌に惚れ込み、ルパンを拉致ってわざわざスモークにし、人間風見鶏として永遠の美に留めようとするサイコ的なところはあるw
何かとヒク感じはあるのものの、音楽を含めて印象に濃くとどまる作品だ。


まずは、用語の簡単な下準備。
ゴリウォーグ
19C末、英文学者が考案した黒人キャラクター
ケークウォーク
アメリカ南部、黒人間で流行った2拍子のリズムの軽快なダンス。ジャズの発祥のひとつとも。

ドビュッシーがそれらに啓示を受け、作品「こどもの領分」の中の一つとして作曲したもの。


ルパンに、「ケークウォーク」のダンスを思わせる軽快な片足立ちポーズをとらせ、スモーク部屋でこんがりとさせる(ゴリウォーグに似せる)というもの。
本作ではその意味を詳しくは語ってないが、読み解くと曲名の意味とマッチしていて、わかる人にだけわかる という仕掛けになっていたのだ!
このことは、肌の色のこととか色々と誤解も生みかねないので、名前のダリ→ダレと同様、含意だけに留めたのかもしれないネ。


ともあれ、本作でのダレの何かと妙なこだわりに、このBGMはキモとして仕掛けられていたことが判り、自己満足には浸っているww

ダレが、ルパンを素材にして創作した(最後にルパンは無事逃れたけれど)作品、風見鶏のタイトルは、「ゴリウォーグのケークウォーク」というわけだったのだ!?