ルパン三世 & something

ルパンを語って、微笑みを届けたい  ルパンが好きな人も、これからの人も、たくさんルパンを楽しもう!

カルメンは悪女か?いい女か?


歌劇「カルメン」のラストシーンの演出では、カルメンはドン・ホセにもらった指輪を投げ返す。それで応えが分かったホセは、カルメンを短刀で刺し、自分をも刺して双方果てる、、ということになっている。


筋書きとしては、もちろんそれで間違いないのだが、刺された後のカルメンの断末魔のセリフとして

「それでも、あんたが好きだったよ」

というのが、原作にはあるという。


以前、野田秀樹さん進行による「セイコー・スイッチ・オン・クラシック」というラジオ深夜放送があった。彼の語りが面白く、それも大きな楽しみの一つで、色々なクラシック音楽を聞いたものだ。博学の彼はカルメンの原作も読んでいたのだろう、その番組でカルメンの楽曲を流す際に、彼の語りによって、原作のその事実を知った。そして、このセリフはずっと心に残り続けた、、。


この最期のセリフ、聞いてどう思います?
ちょっと混乱しますよね!
カルメンの応え次第では、カルメンを殺して自分も死ぬという覚悟がホセには予めあったわけだが、それほどの立場が、もし、あなただったとして!刺した後、カルメンにコレ言われたらどうですか?

ズルイですか?せめて嬉しいですか?後悔ですか?

言った方のカルメンは、どうでしょう?
どうして、そのひと言を言ったでしょう?


ココが、カルメンは悪女かいい女かを簡単に振り分けできない所以です!

思うに、カルメンの方は、思ったままを真っ直ぐに表現したまでというところだったろう。
こういうの、言えちゃう女(ひと)なんだな。結果的に、いつも心を揺らされるワケですよ、この手の女には!

さらに言えば、言われたホセの気持ちとしては、救いの方が大きかったような気がするナ。
「やっぱり好きなんだよなあ、この女(ひと) 」って!
、、それなりに往生できたのではないか!!

だから、このセリフがあるとないでは、カルメンという女像が違ってくると思うのよねぇ。(舞台演出では、ややこしくなるのでカットせざるを得ないだろうけど)


もうおわかりと思うが(いや最初から?)、この手の命題はそもそも不毛で、大方は、悪女=いい女でもあるわけww
ただ悪女でしかない場合は、女とか男とか言う前に単に悪人なのだから!


こういうのは、「不二子は悪女かいい女か」という議論に似ている。
ルパンに言わせれば、
「もちろんその両方で、だからいいのだ♡」
なんて言ってのけそうですねw