TV番組「プレバト」の水彩画部門での先生のお手本には、いつも感嘆しているが、「ルパン三世」を見ていて、風景の画面にこれと同じ感動を覚え、キッレイだなあ、スゴイ腕だなあと、実は感心することしばしばなのだ!
最近放映された「タモリ倶楽部」で「背景」についての特集があり、アニメなどの背景の為の「背景専門会社」がいくつもあることを知って驚きだった。まさに彼らの職人芸のなせるワザだったのだ。
それに、こういうのを業界用語で「背景」、そのスタッフは「背景さん」ということも知った。私はド素人なので、これまでブログ内で、「絵」とか、「風景」とか表現していたのは、背景さんの仕事だったのだ。
背景さんの苦労談によると、街で何気ないショットを写真に撮ったりして、仕事に活かしているという。例えば、素材のサビ具合とか電車の網棚の構造とか注意書きの表示版とか、、。一作で数百の背景を作成し、数秒で場面が変わってしまうシーンの為だけにも細部にまでこだわって描く美意識と職業魂には、頭が下がるね♡
山田五郎さんの美術解説のYouTubeもよく見るが、それによると、画家によって、風景が得意な人と静物や人物画が得意な人がいるということだから、考えてみれば、この辺は分業にした方が、より完成度が高いわけだよね。
もし背景が無いと、全く無味乾燥になるから、いかにこの仕事が大切かがわかるってものだ!
「ルパン三世」で、今思い浮かぶ見事な背景を挙げると、part2「神様のくれた札束」の緑のきれいなアルプスの村とか、テレスペの「コピーキャットは真夏の蝶」のラストの深緑の綺麗な村の風景、「ファースト・コンタクト」のラストで戦った後の光景、「アルカトラズ・コレクション」の夕焼けのニューヨークの背景、「ワルサーP38」のヴィランの島(アジト)の光景などなど。
挙げ始めたらアレもコレもキリがない。
先週の「ルパン三世」part6最後のテロップをよく見たら、ちゃんと「背景」の項目があって、関わるスタッフや会社名が書かれてあった。今まで知らないで、流し見てしまっていた。
背景さんの言によると、決して花形とは言えないセクションとのことだが、まさに、縁の下の力持ちだね。
今日は、私みたいにあまり知らなかった方に、彼らの存在を是非知って欲しくて、知りたてホヤホヤの情報をご紹介しました!!
「ルパン三世」のテロップのスタッフの欄には、その他にも多くの項目が並んでいることに気づく。その一つ一つにこのような努力が詰まっているのだろうと想像すると、アニメを見る時の味わいが、一層深まりそうだ。
スタッフに感謝♡