「ルパン三世」part5「その時、古くからの相棒は言った」では、妄執からルパンを切ってしまった五ヱ門が、護送コンテナの中で横たわるルパンを前にして、悔恨に駆られている。
そんな五ヱ門に、ルパンは「笑えよ」と語りかける。ルパンの優しさだ。
「終わったことはみんな笑い話さー。」
「笑うしかねえだろう?こんな時は。」
そして、2人は笑い合う。
銭形は、そんな2人をリモートで見届ける。銭形の愛は深くて大きい。
これに続き、次元はルパン達を救うべく、銃を次々と駆使。
愛を行動で示す感じだ。
内外で、4人のそれぞれの想いが通い合う。
part2「五ヱ門の復讐」のラストでも、五ヱ門の師匠、自然(じねん)先生が秘伝の書で、「笑う門には福来る」と伝授して、
「笑うことのできた者は、人生道へ免許皆伝じゃ、わかったな、五ヱ門?」
と教えていた。
NHKラジオ講座「漢詩をよむ」の中で、白居易の七言絶句「酒に対す五首、其の二」第四句(結句)に、
「不開口笑是痴人」(口を開きて笑わざるは是れ痴人)
というのがあった。これも一言で言えば、「笑え」ということ。
講師の佐藤先生によると、白居易は、「どんな境遇に合っても、自分の場所を見出していった人」という。
五ヱ門の師匠や中国古典の大先生・白居易の境地に、ルパンの心境は一脈通じているように感じている。
奇しくもみんな、結局は「笑え」とオススメしているところも、共通しているね。
ルパンは、おおらかで自然体、友情を信じて、切りかかってき来た相手を許すどころか笑い飛ばせるのだ。
これがルパンの強さの元でもあるんだね、、脱帽!