「ソニークリス プレイズ コールポーター」というCDがある。
アルトサックスプレイヤーのソニークリスと作曲家コールポーターは、2人とも私のお気に入りで、このアルバムは、その2人が揃った豪華な組み合わせなのだ!街中で、お店のBGMにこれを聞き合わすと、私は、このお店ヤルナア と密かに思う。JAZZ好きには知られた名盤なので、今でもたまに遭遇するんだ。
彼のサックスには歌心も感じ、気持ちよく吹いているのが伝わる。
私は、サックスの音色が、全楽器の中で一番好きかもしれない。
一方、コールポーターの音楽は、都会的でクール。私がNYに行った時、弁護士の友人が修業していた法律事務所に、「ポーター直筆の手紙が飾ってあるから見る?」ということで、喜んで拝見した。そして、途中からJAZZツアーでの団体行動を抜けて、土地勘のある彼女と2人でJAZZクラブを巡っていった。深夜3回目のセッションが一番盛り上がるとのことで、完全昼夜逆転になった。
“ヴィレッジ ヴァンガード” での特有の熱気と一体感。白シャツ&ダークスーツに身を包んだ黒人ピアニストの、なんとクールで渋かったこと!
その時もポーターの曲があった。
長男がまだお腹の中にいる時のこと。つわりで苦しくどうしようもなくて、おもむろにこのCDをかけてみた。すると、奇跡のようにグルグルと血流が体中を巡り始め、一気に心身快適になった。あんな体験は、その前後にもない。
音楽のパワー、アルトサックスが駆け昇るソニーのパワーを(もちろんポーターの音楽の良さも)体で実感し確証を得た!
当時、世間では「胎教にはモーツァルト」とか言われていて、そんなCDも売ってたりしたが、自分の一番好きな曲を聴くのがいいと思うな。子供の為って言ったって、まずは母体にとって快適な曲がいいに決まってる!
だから、その後も “胎教” とやらに、出産までこれを聞きましたよ。
ベースが4ビートを刻むJAZZが胎教とは、飛んでるママかもしれないが、それも親子の宿命さ♡