キャッチーなサブタイトルなのだが、拷問などで傷ついていく五ヱ門に萌えるファンが一定数いることを承知している!
作品では、「五右ェ門危機一髪」などはモロそれに当たる。この作品は特に人気が高いみたいね。それに、テレスペなどでもお目にかかることがある。次元やルパンも傷つけられるシーンがあるが、その種のものとしては、どうやら五ヱ門の方が人気があるようなのだ。
一種の退廃の美学とでも言えるだろうか?私はいくつになってもお子ちゃまなのか、この種の魅力はあまりよくわからない。痛そうだし、むしろ苦手なくらい。私ももう少し「オトナ」だったら良かったな!
だけど、魅力を感じる人の気持ち・・「ナゼそうなるのか?」の方には、とても興味がある。
古典「源氏物語」では、喪服姿や悲しみ、病にやつれた様子が、「なまめく」(優美である、色っぽい)と描いてあるようで、どうやら衰弱に美を見出す感覚が、紫式部にもあったらしいのだ。ある説明によると、例えば「宇治の中の君」についての描写では、身辺の悩みに遭って「匂い(にほひ)多い」様が消されて、上品な「なまめかし」さが残った彼女の、面痩せした容貌をそのように表しているらしい。ん〜オトナだ!
解説を聞けば、何とかこの辺りまではギリ解るかな?
まずはこの辺から紐解いていくとするか、、。
男女の機微や人の心理描写に長けた紫式部ならではだなぁ。
現代でも、心理学などを研究している人には、人が退廃に美を見出すようになるメカニズムがわかっているのかもしれない。知りたいと思っても、素人がググった程度では、なかなか納得のいく説明に出会ったことがない。だからせめて、色々な情報を集めている段階だ。
私の中では、このテーマは未だ懸案事項である!