ルパン三世 & something

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モスクワ大学 ソ連解体の前後 from「ルパン暗殺指令」

オープニングテーマ曲が終わると共に、モスクワ大学の全景がクローズアップされる。そこの核物理学研究所カレン教授が、テレスペ「ルパン暗殺指令」のゲストヒロイン。

ソ連解体は1991年、この作品は‘93年。ソ連の優秀な人材が高額で、色々な形で国外へ流出したとの話は聞く。カレンの場合は、武器密売組織ショットシェルよる拉致だ。彼女は激しい運命を流浪する。

学生時代、総務庁主催IYY事業の海外派遣で、私はモスクワ大学の学生とモスクワ大学内で、国際交流として意見交換をする機会を持った。ちょうどその頃は、ソ連解体前夜だ。当時のメモを読むと、例えば、大学の学部学生募集定員は、国家の計画によって毎年変動するとある。モスクワ大の学生は言う、「我々が欲しいのは、カメラや自動車の技術ではない。ロケットのそれなのだ。」ソ連では、このような産学直結型の学問が常に意識されていた。ある学生は、卒論作成で指導教官に「ただアカデミックなだけで、プラグマティックではない」と指摘されたという。教官からしてその論理なので、学問はしっかりと政治の管理下にあったわけだ。その他も様々な点で、日本などの西側諸国の大学のあり方とは異なる点が多かったのが印象的だ。

作品は、世界の変動期という時代の空気を感じさせるもので、東西の軍事拠点をルパン達が行き来する、国家がらみのスケールの大きい展開だ。
最後、カレンが命を閉じる運命を背負っていたことが、切なかった。